ごま

sesame

解説

仏教とともに伝えられ、奈良時代にごま油が料理に使われていたと記されており、肉食が禁じられていた僧侶たちの貴重な栄養源でした。貴重品として扱われ一般に普及したのは栽培が可能になった江戸時代。原産地はアフリカのサバンナ地方といわれ、古代エジプトでは食用のほかに、ミイラの仕上にごま油を防腐剤として使用していたといわれています。

成分

脂質や各種アミノ酸を含んだ良質なたんぱく質が豊富。脂質は不飽和脂肪酸のリノレン酸、リノール酸、オレイン酸など。カルシウム、鉄、ビタミンB1、B2、ビタミンE、マグネシウムも多い。セサミン、セサミノールなどのごま特有のゴマグリナンや必須アミノ酸のトリプトファンを含む。

調理ポイント

精製された洗いごまのままでは外皮がかたく消化・吸収が悪いので、必ず煎ること。煎り過ぎると苦みが出るので注意する。
栄養素を効率よく取るなら、細かくするとよい。
指でひねった「ひねりごま」は香りがよいので、汁物に入れたり、薬味として使うとよい。
すりつぶしたごまにはちみつを加え混ぜて、スコーンやパンに塗るとおいしい。ごまの量が多い方がヘルシー。

レシピ