埼玉県

ゆず巻き大根

ゆず巻き大根
埼玉県秩父地方では、12月中旬になるとどこの家庭でも、干した輪切りの大根に細切りしたゆずを巻いて大根巻きを作り、糸でつなげてすだれのように軒先につるしたといわれています。ゆず巻き大根は、旬を迎えたみずみずしい大根を無駄なく食べ切る生活の知恵から生まれた保存食であり、正月料理に欠かせない一品です。軒先につるして十分乾燥させ、いただく度に甘酢に漬ける食べ方と、大根で巻いてからすぐに甘酢に漬けて食べるなど、家庭によって作り方は若干異なります。

かてめし

かてめし
埼玉県秩父の郷土料理として伝えられてきた「かてめし」は、今では埼玉県全域の郷土料理として広まり、学校給食にも登場する人気メニューです。かてめしの「かて」は「糅る(かてる)=混ぜ合わせる」が語源といわれ、季節の野菜やきのこなどをごはんに混ぜてかさを増やして食べたことからこの名で呼ばれるようになったといわれています。米が貴重だった頃のハレの日の行事食として広く食され、混ぜ込む野菜は基本的に旬の食材が使われます。

えびし

えびし
えびしは戦国の時代から保存食として作られ、戦後直後までは結婚式の膳に必ず添えられていた郷土料理です。小麦粉にナッツなどを練り混ぜて蒸した料理で、名前の由来は「柚餅子(ゆべし)」が訛って「えびし」と呼ばれるようになったといわれています。昔はしょう油だけで練って作られる保存食でしたが、今では砂糖で甘みをつけたり、加える材料も多種多様となり、酒の肴としても好まれています。