鳥取県

アユの姿寿司

アユの姿寿司
酢じめの鮎にすし飯を詰め、柿の葉で巻く鮎の姿寿司は鳥取県の郷土料理です。柿の葉で巻くのは毒消しの意味があり、中風にならないと言い伝えられています。鮎は日本全国の清流に棲む川魚で、1年しか生きないといわれることから「年魚(ねんぎょ)」、特有の香りを持つことから「香魚(こうぎょ)」などと呼ばれています。鮎の香味は酢との相性がよいことから鮎寿司は多くの地域で作られていますが、柿の葉を巻く鮎寿司が鳥取県の特徴です。

ののこ飯

ののこ飯
ののこ飯は鳥取県米子市の郷土料理です。油揚げに米と具を混ぜて詰めたものを調味しただし汁で炊く料理で、その昔、農家や漁師のお弁当として食べられていました。炊き上がった油揚げが、綿入れの「布子(ぬのこ)」に似ていることから、「ぬのこ」がなまって「ののこ」になったのが、名の由来といわれています。三角に切った油揚げで炊き上げたものは、出来上がりの姿が大山(だいせん)の姿に似ていることから、「いただき」とも呼ばれています。

いもぼた(いもぼたもち)

いもぼた(いもぼたもち)
いもぼたは鳥取県弓浜半島の郷土料理です。水田に恵まれない弓浜半島では、1780年にさつまいもが境港に伝来して以来、米の代用食として日常的に食べられ、様々なさつまいも料理が誕生しました。いもぼたはそのひとつで、喉ごしをよくするためにさといもを加えて作られることもあります。弓浜半島では現在でも地域の特産品としてさつまいもが栽培され、「浜かんしょ」と呼ばれています。