すいか

旬の時期
  • 7~8月

原産地は南アフリカで、日本には17世紀中期に隠元禅師が中国から持ちかえったといわれていますが、諸説あり定かではありません。江戸時代には果肉が赤いのは気味が悪いと敬遠され、明治末期に西洋種がアメリカから導入され本格的な西瓜栽培が始まりました。それまでは黒皮、無地皮が一般的で、「鉄カブト」とも呼ばれていました。

モロヘイヤ

旬の時期
  • 5~8月

シナノキ科の草木で原産はエジプト。エジプトの王様が内臓不調の時に食べて元気になったことから、「王様の食べる野菜=ムルキーヤ」と呼ばれるようになったのが語源といわれています。日本ではまだ日の浅い野菜ですが、多様な成分を含有しており、栄養野菜として注目されています。暑さに強い野菜で、葉はしそに似ており、刻むと特有のネバリが出ます。

ピーマン

旬の時期
  • 6~8月

甘み種のとうがらしの一種で、とうがらしを意味する仏語の「ピラン」がなまってこの名がついたといわれています。日本では欧米種と在来種を交配した中果種の緑ピーマンが主流ですが、他に赤、黄、黒ピーマンがあります。赤は緑が熟したもので、黄と黒は品種が違うものです。ビタミンCの含有量は赤、黄、緑の順になります。

にがうり

旬の時期
  • 7~8月

九州南部や沖縄県では自家用野菜として栽培されていた歴史があります。17世紀ごろに渡来しましたが、独特の苦みがあり、当時は観賞用でした。皮に小さなこぶが無数についていて形がレイシ(ライチ)に似ているため、ツルレイシとも呼ばれています。苦み成分は胃壁を刺激して消化力を高めますが、食べ過ぎると胃を冷やすので注意しましょう。

ナス

旬の時期

原産地はインドといわれ、日本には中国大陸を経て8世紀に渡来しました。色は紫が一般的ですが、緑、黄白、緑の斑入りと多様です。古くから炎症を鎮める民間薬として重宝され、夏野菜の中でも体を冷やす効果の高い野菜です。

トマト

旬の時期
  • 6~8月

江戸時代に渡来し、当時は「赤なす」と呼ばれ観賞用として栽培されていました。本格的な栽培が始まったのは明治時代に入ってから。水分の多い生食用と、固形分の多い加工用があります。イタリアでは「黄金のりんご」と呼ばれています。ミニトマトは栄養価が高いので積極的に取りましょう。

冬瓜

旬の時期
  • 6~8月

原産地は東南アジア。「加毛宇利(かもうり)」と記され、平安時代には栽培されていた野菜です。古くから果肉・種ともに民間薬として、腎臓病や高血圧の利尿剤として重宝されてきました。夏野菜ですが貯蔵がきき冬にも利用されることから冬瓜(とうがん)の名がついたといわれています。味は淡白でゆうがおやしろうり、にがうりが仲間です。

きゅうり

旬の時期

熟すると黄変することから黄瓜(きうり)ともいわれています。原産地はヒマラヤ山麓あたりといわれ、西アジアでは3000年前から栽培されていたと記されています。日本渡来は6世紀とか10世紀とかいわれていますが、栽培が普及したのは江戸末期。世界的に好まれている野菜で、いぼのチクチクするものほど新鮮です。

オクラ

旬の時期
  • 6~9月

成長の早い野菜で、日本には江戸の末期に渡来しましたが、普及したのは1965年ごろからです。独特のヌメリを持ち、古代エジプトでは紀元前2世紀から栽培されていたとの記録がある歴史の古い野菜です。ヨーロッパでは「レディス・フィンガー」と呼ばれ人気があります。

枝豆

旬の時期
  • 7~8月

大豆の未熟なもので、枝付きのままゆでることからこの名で呼ばれています。奈良時代にすでにゆでた枝豆が楽しまれていたという記述がありますが、栽培がはじまったのは17世紀末からです。夏のアルコールの定番おつまみとして人気が高く、現在は需要に応じて周年供給されています。「三粒さや」といって、ひとさやに3つ入ったものがよいといわれています。