カテゴリー: 旬の食材

２０００年以上の栽培歴史を持ち、日本には１６世紀に渡来、以降品種改良が重ねられてきた野菜です。元来にんじんとは薬用の朝鮮にんじんの名称でしたが、根の形が似ていることから渡来当初この名称で呼ばれ、そのままこの名称が定着しました。原産地は中央アジア、アフガニスタンのヒンズークシ山脈とヒマラヤ山脈の合流地山麓といわれています。

奈良時代に中国から渡来。『日本書紀』では「於朋花（おほね）」と記されています。春の七草では「すずしろ」と呼ばれ、古くから食べられていた野菜です。原産地はヨーロッパ地中海沿岸から中央アジアといわれ、品種は紅色、紫、茶、褐色、黒、灰色と多様です。栽培が盛んになった江戸時代には加工も進み、飢饉対策食料として奨励された野菜です。

カリウムの王様と呼ばれ、原産地は南アメリカのアンデス系産地。１５９８年（慶長３）、ジャガタラ（現ジャカルタ）港から長崎に伝えられ、栽培が容易で寒冷な気候にも適していたため、現在では北海道が国内全生産量の約５０％を占めています。フランスでは「大地のりんご」と呼ばれ、水分が多いにもかかわらず寒さに強いので貯蔵に向いています。
左）男爵、右）メークイン

春の七草ではすずなと呼ばれ、根、葉ともに栄養価が高く、大阪の天王寺かぶ、京都の聖護院かぶなど全国で約８０種の品種があります。春ものもありますが、暑さに弱いので冬場のものが美味。地中海沿岸のヨーロッパ原産説とアフガニスタン原産説に分かれますが、日本では１３００年頃から栽培が始まったといわれて、『日本書紀』にも記述されています。