チンゲン菜

旬の時期
  • 8~11月

ターサイなどと並ぶ代表的な中国野菜。青軸パクチョイとも呼ばれ、葉柄は幅が広く緑色で、葉色は淡緑色。暑さに強いので、葉物が少ない夏場の貴重な供給源になっています。生食でもゆでても食べられますが、油との相性がよいので手早く油で炒めた食べ方が一般的です。クセがなく煮崩れしにくいので、幅広い料理に使われています。

ししとうがらし

旬の時期
  • 7~9月

甘み種のとうがらしの一種で、ピーマンと同じ仲間です。先端がライオンの頭に似ていることから「獅子唐辛子」と命名されたといわれています。中国から導入された辛みの少ない品種が分化したもので食べやすく、色々な料理に利用されています。熟すと赤くなり肉質がかたくなります。まれに辛みの強いものがあります。

さやいんげん

旬の時期
  • 6~8月

いんげん豆の若いさやで、さやと豆を丸ごと食べ、野菜として扱われます。豆と野菜の栄養素をバランスよく持ち合わせ、つる性のものとつるのないもの、丸いさやのものと平たいさやのものがあります。原産地はメキシコ南部から中央アメリカとされています。かつてはすじを取り除いて調理していましたが、今はすじのないものが多くなっています。

かぼちゃ

旬の時期

かぼちゃは大きく3種類に分けられます。ひとつは戦国時代末期に九州に渡来した「日本かぼちゃ」、その後に広まった「西洋かぼちゃ」と細長いものが多い「ぺポかぼちゃ」。現在の主流は南米が原産の西洋かぼちゃ。日本かぼちゃよりも水分が少ないためホクホクしています。貯蔵性が高いので野菜の少ない冬場に食す「冬至のかぼちゃ」は有名です。

すいか

旬の時期
  • 7~8月

原産地は南アフリカで、日本には17世紀中期に隠元禅師が中国から持ちかえったといわれていますが、諸説あり定かではありません。江戸時代には果肉が赤いのは気味が悪いと敬遠され、明治末期に西洋種がアメリカから導入され本格的な西瓜栽培が始まりました。それまでは黒皮、無地皮が一般的で、「鉄カブト」とも呼ばれていました。

モロヘイヤ

旬の時期
  • 5~8月

シナノキ科の草木で原産はエジプト。エジプトの王様が内臓不調の時に食べて元気になったことから、「王様の食べる野菜=ムルキーヤ」と呼ばれるようになったのが語源といわれています。日本ではまだ日の浅い野菜ですが、多様な成分を含有しており、栄養野菜として注目されています。暑さに強い野菜で、葉はしそに似ており、刻むと特有のネバリが出ます。

ピーマン

旬の時期
  • 6~8月

甘み種のとうがらしの一種で、とうがらしを意味する仏語の「ピラン」がなまってこの名がついたといわれています。日本では欧米種と在来種を交配した中果種の緑ピーマンが主流ですが、他に赤、黄、黒ピーマンがあります。赤は緑が熟したもので、黄と黒は品種が違うものです。ビタミンCの含有量は赤、黄、緑の順になります。

にがうり

旬の時期
  • 7~8月

九州南部や沖縄県では自家用野菜として栽培されていた歴史があります。17世紀ごろに渡来しましたが、独特の苦みがあり、当時は観賞用でした。皮に小さなこぶが無数についていて形がレイシ(ライチ)に似ているため、ツルレイシとも呼ばれています。苦み成分は胃壁を刺激して消化力を高めますが、食べ過ぎると胃を冷やすので注意しましょう。

ナス

旬の時期

原産地はインドといわれ、日本には中国大陸を経て8世紀に渡来しました。色は紫が一般的ですが、緑、黄白、緑の斑入りと多様です。古くから炎症を鎮める民間薬として重宝され、夏野菜の中でも体を冷やす効果の高い野菜です。

トマト

旬の時期
  • 6~8月

江戸時代に渡来し、当時は「赤なす」と呼ばれ観賞用として栽培されていました。本格的な栽培が始まったのは明治時代に入ってから。水分の多い生食用と、固形分の多い加工用があります。イタリアでは「黄金のりんご」と呼ばれています。ミニトマトは栄養価が高いので積極的に取りましょう。