プルーン

旬の時期
  • 7~9月

すももの一種で、原産地のコーカサスでは「命の果実」と呼ばれています。ヨーロッパでは古くから栽培されており、朝に食べる習慣がありました。19世紀半ばに伝わったアメリカではカルフォルニアの気候風土が栽培に適していたため、アメリカが生産量の大半を栽培しています。甘みが強く肉厚のため、ドライフルーツに適した栄養価の高い果物です。

いちご

旬の時期
  • 12~5月
  • 5月~6月 (露地もの)

バラ科の多年草で、原産地は北米東部と南米チリ。品種改良が進み周年を通して市場に出回る人気の果物です。江戸時代末期にオランダから渡来したため、オランダイチゴとも呼ばれています。主流品種の女蜂やとよのかは明治初年に欧米から導入された品種が栽培改良されたものです。苗の周りにワラを敷く栽培方法から「Straw(ワラ)berry」と呼ばれるようになったといわれています。

りんご

旬の時期
  • 10~12月

有史以前から食用され、約8千年前の物と見られる炭化したりんごがトルコで発掘されており、最初の栽培は新石器時代といわれています。原産地は中国天山山脈。平安時代に中国から「和りんご」と呼ばれる小粒な野生種が渡来したと記されていますが、現在栽培されているりんごは、1872年アメリカから導入され、品種改良が重ねられたものです。

みかん

旬の時期
  • 12月~1月 (温州みかん)

みかんの誕生は2千万年~3千万年前ともいわれ、原産地はタイやミャンマーと推測されています。温州みかんは江戸時代初期に中国から伝わったみかんの木から生まれた品種で、鹿児島県長島東町に約300年以上も前の古木が発見されています。「種無しみかん」だったため、縁起が悪いとされ、全国的に栽培されるようになったのは明治以降のことです。

アボガド

旬の時期
  • 10~3月

クスノキ科の果物で、原産は熱帯アメリカ。濃厚な味のため「森のバター」と呼ばれ、とくにアメリカではスタミナ食として人気があります。数千年にさかのぼる歴史を持ち、果皮は緑、紫、褐色など多様で、形も洋梨型、なす型、卵型、球型と様々です。凸凹した表皮がワニ皮に似ていることから別名ワニナシとも呼ばれる、満腹感のある果物です。

旬の時期
  • 9~10月

北アメリカやヨーロッパ、アジアなどが原産で、世界には約12種類ありますが、栽培されているのは日本栗、中国栗、ヨーロッパ栗、アメリカ栗の4種類。日本栗の原産は日本で、原生種はシバグリ。秋に完熟し、イガの中に1~3個の実が現れます。

いちじく

旬の時期
  • 9~10月

クワ科の落葉高木で、原産は小アジアやアラビア南部。日本には1630年前後に中国から長崎に渡来したと伝えられています。花が人目に触れないままに実を結ぶため、「無花果」の字が当てられ、一カ月で熟すことから「一熟=いちじく」と呼ばれるようになったといわれています。糖質を豊富に含むことから「知恵の木」と呼ばれ、アダムとイブが食べたのはりんごではなくいちじくだという説もあります。

なし

旬の時期
  • 8~10月

バラ科ナシ属の落葉高木で、日本梨、中国梨、西洋梨の種類があります。発祥は中国との説が有力ですが、現在の日本梨の多くは、日本に古くから自生していた「ニホンヤマナシ」を改良したものといわれています。日本梨は赤梨と青梨に分類され、赤梨の代表は「長十郎」、青梨の代表は「二十世紀」。梨は「無し=なし」に通じることから、「有の実=ありのみ」とも呼ばれていました。

ぶどう

旬の時期
  • 9~10月

ヨーロッパ種とアメリカ種に大別され、世界で最も生産量の多い果物です。世界の大半ではワインとして利用しますが、日本では生食が主。古くから栽培されていた歴史を持ち、5000種以上の品種が存在するといわれています。

旬の時期
  • 10~11月

太古の昔から存在し、北海道と沖縄を除く全国で栽培されている柿は、砂糖のない時代には貴重な甘みとして珍重されていました。甘柿と渋柿に大別され、品種は約1000種類。「柿が赤くなると医者が青くなる」といわれるように免疫力を強化する果物ですが、消化がよくないので胃腸の弱っている時の多食は避けましょう。葉はビタミンCが豊富です。