わかめの日

1983年(昭和58年)、カルシウムなどのミネラルを豊富に含んだワカメを子どもたちにもっと食べてもらうことを目的に、日本わかめ協会が制定しました。子どもに食べてもらうために、5月5日の「こどもの日」を記念日に制定しましたが、この時期はちょうど新ワカメの収穫時期。ワカメは通常、乾燥や塩蔵したものを使用することが多い保存食品ですが、この時期には生ワカメが市場に登場します。優れた栄養成分を含んでおり、韓国では出産後の女性が食べる海草として親しまれています。

ミヨックク(ワカメスープ)

ミヨックク(ワカメスープ)
ミヨッククのミヨッ(ミヨク)は「ワカメ」で、ククは「スープ」。ワカメを煮込んだ韓国のスープで、その優れた栄養価から出産後に女性が食べる料理とされ、また母親に感謝する意味から誕生日の定番食ともなっています。ワカメ特有のヌメリ成分は食物繊維のアルギン酸で、体内の余分なナトリウムや腸内の余分なコレステロールを排出し、高血圧や脂質異常の予防に有効に働きます。栄養価の高い牛肉と強壮作用の高いにんにくをプラスすることで、体力を強化します。

ワカメ・サーモン・長ねぎのドレッシング和え

ワカメ・サーモン・長ねぎのドレッシング和え
ワカメとねぎはともに食物繊維を豊富に含み、腸の働きを整えてコレステロール値を下げ、便秘や動脈硬化の予防に有効です。サーモンのアスタキサンチンは体内に吸収されるとビタミンA効果を発揮し、ワカメに含まれる免疫力を高めるアルギン酸と一緒に抗がん作用に働きます。

たけのことワカメのカツオ節がらめ

たけのことワカメのカツオ節がらめ
たけのことワカメは、ともに食物繊維とカリウムを豊富に含んでいる食品です。たけのこの食物繊維は不溶性で腸の働きを活発にし、ワカメの食物繊維は水溶性で血中コレステロールを下げる働きに優れており、双方を取ることで整腸作用が高まり便秘予防に有効に働きます。カリウムは体内の塩分を調整して血圧を正常に保ち、高血圧の予防に働きます。

オクラとワカメの味噌汁

オクラとワカメの味噌汁
独特のヌメリを持つオクラは「レディーフィンガー」とも呼ばれる栽培歴史の古い野菜です。オクラに含まれるコンドロイチンとグルコサミンが関節内の新陳代謝をスムーズにして関節液を補い、食物繊維がコレステロール値低下に働きます。ワカメと一緒に取ると血圧安定に有効な食べ合わせになります。

ワカメとタラコのチャーハン

ワカメとタラコのチャーハン
ワカメのヨードやカロテン、にんじんやねぎの青味部分に含まれるβ‐カロテンは、油と一緒に調理すると吸収率が高まります。これらの抗酸化力の高いカロテンが皮膚や粘膜を丈夫にし、美肌を作り風邪予防に働きます。タラコはスケトウダラの卵巣を塩漬けにしたもので、ビタミンAやB群を豊富に含み、ごはんの糖質がプラスされることで栄養バランスに優れたエネルギーの高い一品となります。

ワカメとジャコの卵焼き

ワカメとジャコの卵焼き
ワカメは水分代謝に有効な海藻で、ジャコは良質な脂質やカルシウム・ビタミンDを豊富に含む魚です。ワカメ・ジャコ・卵を一緒に取ると、カルシウムがたっぷり取れ、骨粗鬆症や精神安定に有効な食べ合わせになります。

ワカメとながいものしょうが汁入り酢の物

ワカメとながいものしょうが汁入り酢の物
ワカメは酢と一緒に取ると、コレステロールや血圧を下げる働きが高まり、さらに、酢の力でやわらかく食べやすくなります。ながいものでんぷん分解酵素は消化吸収を高め、抗酸化作用のあるサポニンを持っており、青じそと一緒に細胞の酸化を防ぎ、がん予防に効果を発揮します。ワカメ特有のヌメリ成分は食物繊維のアルギン酸で、余分なナトリウムの排出やコレステロール値低下などに働きます。