かぼちゃ煮

かぼちゃ煮

かぼちゃはβ-カロテンやビタミンCが豊富な野菜です。現在と違って食糧の乏しかった時代、本格的な寒さの中で風邪を予防し体力を強化するために、保存の効くかぼちゃは貴重品でした。β-カロテンは活性酸素を除去する働きに優れており、ビタミンCと一緒にがんや生活習慣病の予防に有効に働きます。豊富な食物繊維がコレステロール除去や便秘を予防し、体を温めて胃腸を丈夫にする作用があるため、体力強化が期待できます。夏が旬のかぼちゃを、冬至に備えて保存しておきます。

ブリ・大根・ほうれん草の雑煮

ブリ・大根・ほうれん草の雑煮

ビタミンAとEが豊富なブリは目に栄養を与え老化防止に働きます。ほうれん草のビタミンCが風邪予防に働き、美肌を作ります。

ねぎ味噌の豚肉巻き

ねぎ味噌の豚肉巻き

ねぎは、ひき始めの風邪の特効薬といわれる野菜です。特有の辛み成分のアリシンは血行をよくして体を温め、解熱作用を持っています。ねぎにしょうがを加えると発汗・解熱作用が、味噌を加えると栄養価が高まり、悪寒がするのに汗が出ない初期の風邪の時に特におススメの食べ合わせとなります。ビタミンB1が豊富な豚肉と一緒に取ると、ねぎの硫化アリルの働きが高まり、疲労感や倦怠感が回復され、免疫力が高まります。

おろしにんじんと紅鮭の炊き込みごはん

おろしにんじんと紅鮭の炊き込みごはん

にんじんはβ‐カロテンが豊富な緑黄色野菜で、鮭は良質な不飽和脂肪酸のEPA(イコサペンタエン酸)を豊富に含む魚です。にんじんのβ‐カロテンは、油と一緒に調理すると吸収力が高まるので、鮭と一緒に炊き込むと、皮膚や呼吸器系の粘膜が強化されて抵抗力が高まり、風邪予防にも有効な食べ合わせになります。鮭の良質な脂質を無駄なく取り入れるには、炊き込みや煮物が一番有効な調理法です。

牛肉鍋

牛肉鍋

牛肉はアミノ酸スコア満点のたんぱく質、脂質、鉄分などを含む栄養価の高い食品です。豊富に含まれるビタミンAが、ビタミンCを豊富に含む白菜・れんこん・ねぎと一緒に、風邪の予防に力を発揮します。白菜・れんこん・ねぎの食物繊維が牛肉の脂質を体外に排出するので、肉の食べ過ぎを心配することのない食べ合わせになります。

アナゴ鍋

アナゴ鍋

ビタミンAが豊富なアナゴは風邪を予防し、美肌を作り、眼に栄養を与えて視神経の働きを高めます。アナゴの良質な動物性たんぱく質と、麩の植物性たんぱく質を一緒に取ることでエネルギーが高まります。水菜にはビタミンCが豊富に含まれているので、栄養素を無駄なく取り入れるためにも加熱時間は短くしましょう。

おろし鍋

おろし鍋

ビタミンCがたっぷりの大根おろしとかぶ、β‐カロテンが豊富なにんじんと小松菜で作る鍋は、皮膚や粘膜が強化され、風邪予防や美肌を作る食べ合わせです。高い抗酸化力が免疫力強化に働き、小松菜のカルシウムがしいたけのビタミンDによって効果が倍増するため、骨や歯が強化され骨粗鬆症の予防にも有効です。車麩で良質なたんぱく質を補います。大根おろしの消化酵素は加熱すると失活するので、具材が煮えてから加えましょう。

牛肉とにんにくのスープ

牛肉とにんにくのスープ

牛肉の良質なたんぱく質、にらとにんじんのβ-カロテン、にんにくのアリシンを組み合わせたスープは、風邪を予防し体力を増強する働きに優れた一品です。牛肉の鉄分は冷え性に効果があり、にんにくやにらの体を温める働きと一緒になり、血液の流れをよくします。ごま油をプラスして抗酸化力を高め、老化を防止します。

チンゲン菜のワンタンスープ

チンゲン菜のワンタンスープ

緑黄色野菜のチンゲン菜に豊富に含まれるβ‐カロテンは、油で炒めることで吸収率がアップし、粘膜強化に働きます。また、チンゲン菜はビタミンCも豊富に含んでいるため、風邪の予防も期待できる野菜です。しょうが・にら・ねぎの薬効が胃腸を温め、肉のたんぱく質が体力を強化します。しいたけをプラスして、免疫力を高めます。

しょうがとねぎのチーズ入り卵スープ

しょうがとねぎのチーズ入り卵スープ

ねぎもしょうがも、血行をよくして体を温める働きがあるため、昔から引き始めの風邪予防に使われてきた食材です。ねぎの特有の辛み成分は硫化アリルの一種のアリシンで、しょうがの辛み成分はジンゲロンやショウガオール。ともに揮発性が高いので、使う直前に切ると薬効を無駄なく取り入れることができます。卵とチーズで良質なたんぱく質をプラスし、体力を高めて風邪を予防します。