冷や汁(山形)

冷や汁(山形)

冷や汁は米沢藩の陣中食ともいわれている郷土料理です。宮崎県の郷土料理「冷や汁」は熱いごはんや麦飯にかけて食べる冷たい汁物ですが、山形県の冷や汁は「三杯漬け」ともいうようにお浸しの部類に入る料理です。季節によって食材は変わりますが、必ず入れるのが「凍りこんにゃく」です。

納豆汁(山形)

納豆汁(山形)

山形県の郷土料理で、雪が深く春の七草を揃えることが困難だったことから、七草粥の代わりに納豆汁を食べたといわれています。具は各家庭で異なりますが、必ず入るのが「いもがら」です。いもがらはさといもの葉柄(ようへい:葉や茎の部分)を乾かしたもので、「干しずいき」とも呼ばれています。低エネルギーでカルシウム・カリウム・食物繊維などが豊富に含まれ、骨や歯の強化、血圧安定やコレステロール低下に有効な食材です。

揚げサバ団子の枝豆入り野菜あんがけ

揚げサバ団子の枝豆入り野菜あんがけ

サバは体力を強化する栄養魚として古くから食べられてきた青魚です。豊富に含まれる多価不飽和脂肪酸のEPA(イコサペンタエン酸)は動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病の予防に優れ、ナイアシンやタウリンがコレステロール低下に働きます。にんじん・ごぼう・枝豆の食物繊維と一緒に食べ合わせると、血管壁のコレステロール沈着が予防され、動脈硬化や脂質異常の予防に有効に働きます。

きのこ入り豆腐のがんもどき

きのこ入り豆腐のがんもどき

干ししいたけときくらげは抗ウイルス・抗がん作用に優れた食材です。血液中の過剰な中性脂肪やコレステロールを体外に排出する働きを持っており、木綿豆腐と一緒に取ると、豆腐のたんぱく質やサポニンの働きがプラスされ、脂質異常の予防に有効な食べ合せになります。ごぼうやにんじんに含まれる食物繊維が血管壁のコレステロール沈着予防効果をさらに高めます。

豚肉のからし酢味噌和え

豚肉のからし酢味噌和え

豚肉はアミノ酸バランスに優れ、糖質を分解するビタミンB1を豊富に含んでいる肉です。しめじ・レタス・にんじんと一緒に取ると、豊富な食物繊維がコレステロールの低下に働くため、特に高トリグリセライド血症予防に有効な食べ合せになります。にんじんのβ―カロテンとくるみのオメガ3脂肪酸が、コレステロール酸化や血液中の脂質濃度低下をさらに高めます。

白菜の信田煮

白菜の信田煮

白菜はビタミンCや食物繊維を豊富に含む低エネルギーな野菜です。油揚げと一緒に取ると良質なたんぱく質やビタミンB群が補われ、脂質の代謝が促進されて肥満予防に有効な食べ合せになります。にんじんと春菊で食物繊維とナイアシン、低エネルギーのワカメで食物繊維を補い、肥満予防効果をさらに高めます。かんぴょうはウリ科の夕顔を乾燥させた保存食品で、食物繊維を豊富に含んでいます。

アサリと昆布の煮物

アサリと昆布の煮物

アサリは良質のたんぱく質を含み、遊離アミノ酸の一種であるタウリンを豊富に含んでいます。タウリンはコレステロール値を低下させ、インスリンの分泌を促す働きを持っており、食物繊維やマグネシウムを豊富に含む昆布と一緒に取ると、糖尿病の予防に優れた食べ合わせになります。にんじんの食物繊維がその働きをさらに高めます。

炒り卵入りミルク卯の花

炒り卵入りミルク卯の花

牛乳で作る卯の花は、たんぱく質・カルシウム・食物繊維などがたっぷり取れる脳出血予防メニューです。卯の花は豆腐に近い栄養素を持ち、豊富に含まれている食物繊維は、血中コレステロールを減らして動脈硬化や糖尿病の予防に有効に働きます。卵で良質なたんぱく質をプラスし、血管を強化します。

納豆の根菜汁

納豆の根菜汁

大根・にんじん・じゃがいも・ごぼうなどの根菜類にはミネラルや食物繊維が、油揚げにはリノール酸が豊富に含まれています。納豆には血栓を溶かして血液をサラサラにする働きに優れたポリアミンや特有のナットウキナーゼが含まれています。これらを一緒に取ると、血中コレステロールや中性脂肪が排出されて血栓ができにくくなるため、心筋梗塞予防が期待できる食べ合わせになります。塩分が気になる場合は味噌の量を調整してください。

おからと海藻の袋煮

おからと海藻の袋煮

おからは大豆を煮つぶして搾り取った豆乳の搾りかすですが、食物繊維・カルシウム・カリウムなどを豊富に含んでいる栄養価に優れた食品です。このおからと、食物繊維を豊富に含んでいる干ししいたけ・ヒジキ・白滝を一緒に取ると、血中コレステロールが低下され血栓予防が期待できる食べ合わせになります。油揚げの不飽和脂肪酸が血中コレステロール値低下をさらに高めます。腸内の働きもよくなり、生活習慣病の予防にも有効な一品です。