雑穀の日

2008年、日本雑穀協会が「ざっ(3)こく(9)」の語呂合わせでこの日に制定しました。ちょうどこの時期は雑穀の栽培が始まる少し前の時期に当たり、新スタートを切るこの時期に、雑穀が現代人に不足しがちな栄養成分を多く含んでいることを認識してもらうと同時に、雑穀の素晴らしさを認知してもらうのを目的に制定されました。一般に雑穀とは「米・麦以外の穀類」と定義されています。雑穀にはビタミン類や食物繊維が豊富に含まれています。食卓に取り入れる機会を増やしたいものです。

さといものもち粟あんかけ

さといものもち粟あんかけ
粟は食物繊維・カルシウム・マグネシウム・鉄などのミネラルを豊富に含んでいる雑穀です。粟に長ねぎとしょうがを加えると、胃液の分泌が高まって消化吸収がよくなり、さといもの胃腸を丈夫にする働きと一緒に、食欲増進に働きます。さといものヌメリ成分は脳細胞を活性化し、免疫力を強化する働きを持っています。

雑穀入り蒸しパン

雑穀入り蒸しパン
雑穀にはその小さな粒ひとつずつに命の源が含まれています。精白していないためビタミン・ミネラル、食物繊維が豊富に含まれ、現代人に不足気味な栄養成分の供給源となり、体調を整えて健康維持に働きます。雑穀と小麦粉の糖質に、牛乳と卵のたんぱく質と脂質を加えることで、バランスの取れたエネルギー源を取ることができます。

よめなの雑穀寿司

よめなの雑穀寿司
菊花はビタミンEが豊富な花菜類の野菜で、古来より茶や酒として飲用され、生薬としても利用されてきた歴史を持っています。よめなと菊花で作る寿司は、豊富なビタミンとミネラル、食物繊維の働きで血圧正常化やコレステロール値低下などが期待できる食べ合わせになります。雑穀米の糖質がエネルギー源として働くため体力が強化され、雑穀米の食物繊維がコレステロール値低下をさらに高めます。好みで黒豆や鶏肉を加えると、良質なたんぱく質や脂質を一緒に取ることができます。菊花は旬の時期に酢を入れた熱湯でさっと茹でて水気をきり、十分に冷めてからできるだけ平らにして冷凍すると一年中利用することができます。

雑穀ライスサラダ

雑穀ライスサラダ
雑穀はミネラル、ビタミン、食物繊維を豊富に含む穀類です。トマト、きゅうり、ホールコーン、枝豆と一緒に取ると、雑穀米に足りないビタミンA(カロテン)やビタミンCなどのビタミン類が補われ、栄養バランスにすぐれた抗酸化力の高い食べ合わせになります。りんご酒から作られるりんご酢には、さわやかな香りのりんご酸が含まれているため、食欲が増進され、体力強化が期待できます。豊富な食物繊維が、血中コレステロール値低下や便秘予防に働きます。

半熟卵入り雑穀のカレー雑炊

半熟卵入り雑穀のカレー雑炊
太陽の光を浴びて糖化され甘みが増した切り干し大根は、ビタミン・ミネラル・食物繊維などを豊富に含む乾燥保存食品で、胃腸を温め消化吸収を増進する働きを持っています。カレー粉で調味した雑炊は胃腸の消化吸収を高め食欲増進に働きます。にんじんのβ‐カロテン、卵のたんぱく質と脂質、雑穀米の糖質がプラスされた栄養バランスのよい滋養食です。

はこべと雑穀米のくるみ味噌おにぎり

はこべと雑穀米のくるみ味噌おにぎり
はこべと雑穀米を一緒に取ると、豊富に含まれるビタミンB群やミネラル、食物繊維の働きにより、疲労回復や便秘予防、血中コレステロール低下などが期待できる食べ合わせになります。くるみのたんぱく質は良質で吸収率が高く、脂質は血管壁にこびりついた悪玉コレステロールを取り除いて動脈硬化などの予防に働き、豊富に含まれるビタミンEが体や脳の老化防止に効果を発揮します。味噌が抗酸化力を高めて細胞の酸化予防効果をさらに高めます。炭水化物・たんぱく質・脂質の三大栄養素が取れるエネルギーに溢れた一品です。

どくだみ根の雑穀炊き込みごはん

どくだみ根の雑穀炊き込みごはん
どくだみの根には葉や茎同様、高血圧や糖尿病に有効な薬効成分が含まれています。大豆は「畑の肉」と呼ばれるように良質なたんぱく質と脂質を含み、昆布はヨウ素やカルシウムなどのミネラル類や食物繊維を多く含んでいます。どくだみ・大豆・昆布を炊き込みごはんにすると、栄養バランスに優れた食べ合わせになります。大豆と米のたんぱく質は食べ合わせることでアミノ酸スコアが満点になります。