体の冷え

冷えを予防する暮らしの知恵

体を温める食べ物を食べる

体を温める食べ物を積極的に食べましょう。冬の寒さから身を守るには皮下脂肪を蓄えることが大切なので、肉・魚・卵などの動物性たんぱく質はきちんと取りましょう。冬に旬を迎える根菜類、穀類や豆類などもバランスよく食べましょう。

薬味や香辛料を利用する

ねぎ・しょうが・にんにく・とうがらし・こしょうなどの薬味や香辛料には、「血行を促進する」「血管を拡張し体内脂肪を燃焼させる」などの優れた働きがあります。単独で取るよりも、日々の料理にこまめに利用することで、血行を促し、冷えを予防しましょう。

ぬるま湯に浸かり、足に冷水シャワーをかける

冷え対策の入浴には、37~40℃のぬるま湯がおススメです。ぬるま湯に20~30分浸かることで体中の血液の循環がよくなり、体の中から温まります。湯船から出たら、ふくらはぎから足首にかけて冷水シャワーをかけてみてください。血行がよくなり、温熱効果が長持ちし、湯冷めを予防します。

足のむくみにも効果的な「足湯」

冷えた足の血行をよくするためには、手軽な「足浴」がおススメです。洗面器を2つ用意し、お湯と水を足首まで浸かる位入れます。最初にお湯に足を浸けて約2分、次に水に浸けて約30秒。この動作を3~4回繰り返します。血行がよくなり、足が温まり、足がむくんでいる時にも効果があります。

体の中から温め、冷えを予防する健康レシピ

外気が下がった冬を迎え、私たち動物は寒さに備えるために皮下脂肪を蓄えます。皮下脂肪は冬の外気を遮断して、体温を一定に保つ重要な役割を果たすもので、そのためには良質な脂質やたんぱく質を取ることが必要です。また、冷えから体を守るには、血行をよくして体の中から温め、体を温める食べ物を積極的に取ることが大切です。
自然とは誠に不思議なもので、寒い冬には体を温める食べ物が豊富に旬を迎えます。かぶ・やまのいも・大根などの根菜類や、かぼちゃやにら、タイ・カニ・エビなどの魚介類。それらの旬の食材と一緒に、肉類・もち米・卵・豆類・種実類など温熱性の食べ物を組み合わせると、体を中から温める料理を作ることができます。
体の冷えは免疫力を低下させる要因のひとつ。体を冷やさない食べ合わせで、寒い季節を乗り切りましょう。

タンドリーラム肉のポン酢添え

タンドリーラム肉のポン酢添え
血を補い、体を温めて冷えを予防するラム肉は「女性の肉」とも呼ばれています。特有の臭いは脂肪部分に含まれているのでよく取り除き、ヨーグルトや香辛料に漬けておくと臭いが吸収され、さらに肉がやわらかくなり食べやすくなります。ヨーグルト・カレー粉・にんにく・しょうがで抗酸化力を高め、ポン酢醤油が食欲増進に働きます。体を温めるヘルシーなダイエット食としておススメです。

ラムの肉じゃが練り味噌添え

ラムの肉じゃが練り味噌添え
ラムは生後1年未満の子羊の肉で、アミノ酸バランスに優れたたんぱく質を持ち、消化のよいのが特徴です。増血作用のある鉄や疲労回復に働くビタミンB1を豊富に含んでおり、気力を充実させて血を補う働きにも優れています。ラム肉・たまねぎ・じゃがいもを一緒に取ると、たまねぎとじゃがいもの食物繊維やカリウムが余分な脂質のコントロールに働くため、栄養価の高いヘルシーな食べ合わせになります。抗酸化力の高い味噌を添えてどうぞ。

鶏団子とかぶの煮物

鶏団子とかぶの煮物
鶏肉・長いも・かぶは、昔から温熱性の食べ物として体を温め、冷えを予防する食材として食されてきました。鶏肉と長いもはともに消化吸収に優れ、かぶは強力な抗がん抑制を持つグルコシノレートを含んでいるため、鶏肉・長いも・かぶを一緒に取ると、胃腸を温め免疫力が強化される食べ合わせになります。味噌のビタミンEが血行を高めます。

鶏モモ肉とほうれん草のトマト煮

鶏モモ肉とほうれん草のトマト煮
鶏肉は良質なたんぱく質を持ち、淡泊でやわらかく消化に優れているため、昔から滋養食として食べられていた食材です。脂質はコレステロールを減らす不飽和脂肪酸を多く含んでいるため、生活習慣病の心配をすることなく食べることができます。鶏肉と鉄・葉酸・マンガンなどの増血作用を持つほうれん草を一緒に取ると、冷え性改善に有効に働く食べ合わせになります。にんにくやトマトで抗酸化力を高めます。

牛ひき肉ともち米の揚げ団子

牛ひき肉ともち米の揚げ団子
もち米は体力を強化する働きを持ち、血行をよくして体を温める作用に優れています。栄養価が高く増血作用のある牛肉と一緒に食べ合わせると、冷え症改善に有効に働きます。鉄やビタミンEの豊富な松の実をプラスすることで、血行をさらに高め、貧血予防にも有効です。

牛肉とにらのキムチ和え

牛肉とにらのキムチ和え
牛肉は良質のたんぱく質・脂質・鉄などを含む栄養価の高い肉で、増血作用に優れ、体力や気力の充実に働きます。強壮作用の高いにらは胃腸を温めて冷え性予防に働き、抗酸化力の高いキムチと一緒に取ると、体を温める効果は倍増します。腰痛や脚のだるさにも有効な一品です。

エビと落花生のレタスロール

エビと落花生のレタスロール
エビのたんぱく質と落花生の不飽和脂肪酸は、ともに良質なエネルギー源として体に活力を与える栄養成分です。豆腐は消化吸収に優れ食欲増進の働きを持ち、レタスのビタミンEが血液の循環をよくするため、エビ・落花生・豆腐・レタスを一緒に取ると、体が温まり冷えを予防する食べ合わせになります。しょうがの辛み成分をプラスして、血行をよくして胃腸の働きを整えます。

エビとかぼちゃのコーン入りトロトロオムレツ

エビとかぼちゃのコーン入りトロトロオムレツ
高たんぱくで低脂肪のエビはダイエットに向く食材です。含有している核酸が血行を促し、体を温めて腎機能を高めます。カロテンが豊富でビタミンやミネラルをバランスよく含んでいるかぼちゃと、老化や健脳に優れた卵を一緒に食べ合わせると、体力が強化されて血行がよくなり体の中から温まります。卵は半熟状にすると消化率が高まります。

タイとれんこんのにんにくチップスサラダ

タイとれんこんのにんにくチップスサラダ
れんこんは鉄分やビタミンB12を含む増血作用に優れた根菜です。タイに含まれるマグネシウムや銅などのミネラルと一緒にれんこんを取ると、増血作用がさらに発揮され高まる食べ合わせになります。にんにくに含まれるスコルジニンは新陳代謝を活発にして血行をよくする働きに優れ、冷え性予防に有効に働きます。タイは常食すると血色がよくなるといわれています。

タイとアナゴのかぶら蒸し

タイとアナゴのかぶら蒸し
タイは高たんぱくで低脂肪な白身魚で、お腹を温め胃腸を整える働きを持っています。かぶも同様に胃腸を温める働きを持っているので、タイとかぶを一緒に取ると、胃腸を温めて冷えを取り除く食べ合わせになります。滋養強壮に優れ内蔵を温める作用のあるアナゴをプラスして、冬の体を内面から温めます。消化吸収力は蒸すと一層高まります。