寒の戻りの特異日

24日は「寒の戻り」が起こる確率の高い日です。寒の戻りとは、春になって気温が上昇する時期に突然やって来る寒さのことです。大陸からの寒波や北東気流による冷え込み、移動性高気圧による夜間の冷え込みなどが原因となって起こる気象状況。体調管理に気をつけたい時期です。

おでん

おでん
関西では「関東だき」と呼ばれるおでんは、東京の郷土料理です。おでんは煮込み田楽の略で、現在のような煮込みおでんが誕生したのは江戸時代後期、全盛になったのは明治時代といわれています。しょう油で染めたように色濃く作るのが東京生まれのおでん。具がつゆから顔を出さないよう、たっぷりのつゆで温めるような気持ちで煮ていきます。沸騰は厳禁。おでんにはちょっと熱めの熱燗と茶飯がつきものといわれています。

とら豆と鶏肉のクリーム煮込み

とら豆と鶏肉のクリーム煮込み
とら豆は皮の半分は白く残りは薄い褐色をした豆で、いんげん豆の中では一番味がよいといわれています。主成分は糖質とたんぱく質でカルシウムを豊富に含んでいます。とら豆・鶏肉・牛乳を一緒に取ると、良質な動・植物性たんぱく質が滋養を高め、豊富なカルシウムが骨の強化や精神安定に働く食べ合わせになります。とら豆と野菜の食物繊維がコレステロールを下げ、動脈硬化に有効です。

栗と豚バラ肉の煮込み

栗と豚バラ肉の煮込み
栗の渋皮には抗酸化力の高いタンニンが含まれており、β‐グルカンを含むしめじやまいたけと一緒に取ると、高い抗がん作用を発揮する食べ合わせになります。豚肉のビタミンB1が疲労を回復し、栗ときのこに含まれる食物繊維が高血圧や動脈硬化、便秘予防に働きます。

湯だいこん

湯だいこん
地元では「湯でいご」と呼ぶお惣菜の代表料理で、豆腐をすりこんだ味噌だれを煮た大根にたっぷりかけて食します。茹でた大根に味噌をかける「風呂吹き大根」に豆腐をよくすり混ぜた珍しい料理です。

けんちん汁

けんちん汁
けんちん汁は一年で一番短い冬至の日に、藤沢市近郊の農家で昔から作られてきた郷土料理です。けんちんは中国から伝えられた卓袱料理の一つで、「巻繊」「巻煎」とも書き、「けんちぇん」「けんせん」とも呼ばれています。「巻繊」の「巻」は巻いたもの、「繊」は小さく切るという意味で、細かく切った大根、にんじん、ごぼう、つかみ崩した豆腐を油で炒めたものを「けんちん地」といいます。けんちん汁はけんちん地を使った実だくさんの汁もので、けんちん地を使った料理には、けんちん蒸し、けんちん煮、けんちん焼きなどがあります。名前の由来説には鎌倉の建長寺で作られていた建長汁がなまってけんちん汁になったという説もあります。

ごままぶし豚肉のキャベツ鍋

ごままぶし豚肉のキャベツ鍋
豚肉は肉類の中で一番ビタミンB1含有が高く、糖質を分解して疲労や食欲不振、肩こりなどの解消に有効に働く食材です。ビタミンB1を豊富に含むごまと硫化アリルを含むねぎと一緒に取ると、ビタミンB1の吸収率が高まり、疲労回復力が高まり食欲不振が解消されます。食物繊維も豊富なので高い整腸作用が期待できます。キャベツは加熱すると甘みが生まれます。