天ぷらの日

23日の「大暑(たいしょ)」は二十四節気のひとつで、太陽の黄経が120℃に達し、暑さがもっとも激しくなる時期です。梅雨が明け急に気温が上がるこの時期は、体が暑さに慣れていないため気温よりも暑く感じられます。暑さにバテないように天ぷらを食べて元気に過ごそうという意味から、この日が「天ぷらの日」と制定されました。天ぷらの日は、土用の丑や8月29日の焼肉の日と一緒に、「夏バテ防止三大食べ物記念日」とされています。※2009年の大暑は23日。

ゴーヤとロースハムの天ぷら

ゴーヤとロースハムの天ぷら
小麦粉と卵の衣をつけて油で揚げる天ぷらは、脂質とたんぱく質が取れるエネルギーレシピです。気力を増す働きを持つ小麦粉と完全食といわれる卵に、ビタミンAが豊富なゴーヤとロースハムをフラスすると、免疫力が高まり細胞の酸化が予防される食べ合わせになります。ゴーヤ特有の苦みであるククルビタシンが抗がん作用に働きます。

チーズ・イワシ・パプリカの天ぷらパスタ

チーズ・イワシ・パプリカの天ぷらパスタ
チーズ・イワシ・パプリカで作る天ぷらは、たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラルが満点のレシピです。卵と小麦粉がプラスされることで、エネルギーが高まり体力が強化されます。豊富なカルシウムが骨粗鬆症を予防して精神安定に働き、ビタミンAが眼に栄養を与えて皮膚や粘膜を健康に保ちます。パプリカのβ-カロテンは油と一緒に調理すると、吸収率が高まり、甘みも増します。

たらの芽の天ぷら

たらの芽の天ぷら
たらの芽の天ぷらは、たらの芽料理の定番中の定番。油で揚げることでカロテンが増加し、ポリフェノールの働きと一緒に抗酸化力を発揮し、がん予防や老化防止に働きます。天ぷらにする時は、アク抜きの必要はありません。衣は混ぜすぎるとグルテンが発生して天ぷらがカラッと揚がらないので注意しましょう。

にんにくの天ぷら

にんにくの天ぷら
にんにくと青じそを一緒に取ると、にんにくのセレン・青じそのβーカロテンが高い抗酸化力を発揮して細胞の酸化を防ぎ、老化やがん予防に働く食べ合わせになります。にんにくのアリシンと青じそのぺリルアルデヒドには強い殺菌力があり、食品についた殺菌のみならず、体内に侵入したウイルスまで殺す働きがあるため、食中毒予防にも有効です。ロースハムで動物性たんぱく質を補い、にんにくは加熱するとニオイが和らぎます。

ひるがおの花の天ぷら

ひるがおの花の天ぷら
ひるがおの淡紅色の色は、植物のみが持つ抗酸化力に優れたファイトケミカル(植物の持つ化学物質)です。ビタミンEが豊富な油で揚げる天ぷらは、老化防止効果が期待できる一品。ミネラル豊富な自然塩で召し上がってください。体の生理機能が整えられ、適量の塩分は胃腸を整えて筋肉や神経の興奮を鎮めてくれます。揚げる油の温度を低温にすると、ひるがおの花がキレイに揚がります。

アナゴ天ぷらトマトソースがけ

アナゴ天ぷらトマトソースがけ
良質なたんぱく質を持つアナゴ、抗酸化力の高いトマトのリコピン、にんにくのセレン、パセリのカロテンは、高い抗酸化力を持ち、免疫力を高めて細胞をイキイキさせる食べ合わせです。ヌメリの多いアナゴにはコラーゲンが豊富に含まれのパセリでビタミンCと一緒に美肌を作ります。

春菊とハムのかき揚げ

春菊とハムのかき揚げ
春菊を油で揚げる天ぷらは、春菊の持つβ‐カロテン吸収率を高める料理法です。春菊・ハム・卵を一緒に取ると、春菊のβ‐カロテンが抗酸化力を高めて粘膜を強化し、ハムと卵の動物性たんぱく質が体力を増強して免疫力強化に働く食べ合わせになります。大根おろしを添えることで消化が高まり、胃もたれを起こす心配がありません。

長崎てんぷら

長崎てんぷら
天ぷらの衣に塩と砂糖を加えて揚げる「長崎てんぷら」は、お惣菜としてもよく食べられている長崎県の郷土料理です。ポルトガル伝来の料理といわれ、衣に味がついているので、普通の天ぷらのように天つゆは不要です。卓袱料理にも登場し、当時貴重だった砂糖を衣に使う天ぷらは、「おもてなし」の一品でした。衣に片栗粉を加えるのは中国の影響といわれています。