玉こんにゃくと干ししいたけの味噌煮

こんにゃくと干ししいたけはともに食物繊維やカリウムを豊富に含む食材です。豊富な食物繊維は腸内環境を整えてコレステロール吸収を抑えるため、便秘・動脈硬化・脂質異常などの予防に働きます。カリウムが体内の余分なナトリウム排出に働き血圧を安定させます。こんにゃくに含まれるセラミドが角質層の水分保持に働くため、皮膚の乾燥が予防され、味噌をプラスすることで老化防止が期待できます。

いりだく

江戸時代の末期に発行された『蒟蒻百珍(こんにゃくひゃくちん)』に登場するこんにゃく料理です。こんにゃくはグルコマンナンという食物繊維を豊富に含んでいるため、昔から「体の砂払い」などと称され、腸内をキレイにする食べ物とされていました。グルコマンナンはヒトの消化酵素では消化されない食物繊維で、腸を刺激して老廃物を排出する働きに優れ、コレステロールの上昇を抑え便秘予防に有効に働きます。低カロリーで糖質の吸収を予防する働きもあるので、肥満が気になる方におススメです。

ザジキ(ヨーグルトときゅうりのディップ)

ザジキはヨーグルトときゅうりで作るギリシャ料理で、もっともポピュラーなディップソースです。ヨーグルトのビフィズス菌は常食することで便秘や下痢に有効に働き、体の免疫機能を高める働きにも優れています。きゅうりの水分は絞らずにふき取ると、シャキシャキ感が楽しめます。パンに付けたり、肉・魚・野菜料理の付け合わせにもおススメです。

バナナと小豆のパイナップルヨーグルトがけ

ヨーグルト・パイナップル・小豆・バナナは、食物繊維たっぷりの便秘解消効果の高い食べ合わせです。ヨーグルトは乳酸菌によってたんぱく質や脂質が分解されているため、牛乳よりも消化吸収に優れ、ビフィズス菌が腸内の腐敗菌の増殖を抑えます。パイナップルのマンガンがヨーグルトのカルシウム吸収を高めて骨の強化に働きます。

ゴーヤとエビのかき揚げ

ゴーヤはビタミンCやカリウムを豊富に含む利尿作用の高い南国野菜です。エビは高たんぱくで低脂肪、甘み成分に含まれるベタインとうま味成分に含まれるタウリンは血中コレステロールを低下させる働きを持っています。ゴーヤとエビを一緒に取ると、栄養バランスが高まり、高血圧の予防に有効な食べ合わせになります。ゴーヤ特有の苦みは加熱することでやわらぐので、苦みが苦手な方におススメです。

ゴーヤの梅肉和え

ゴーヤはビタミンCが豊富な野菜です。有機酸を豊富に含んだ梅干しと一緒に取ると、食欲が増進され、疲労や風邪予防に有効な食べ合わせになります。ゴーヤ特有の苦みはモモルデシンやククルビタシンで、モモルデシンには血糖値を下げる働きがあり、ククルビタシンは抗酸化力を持っています。

全粒粉入りヨーグルトホットケーキ

全粒粉は小麦を丸ごと挽いて粉にしたもので、ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富に含まれています。良質なたんぱく質や脂質を含む卵・牛乳・ヨーグルトと一緒に取ると、生命維持に必要な三大栄養素を取ることができ、体力が強化され免疫力が高まる食べ合わせになります。豊富なビタミンAが眼に栄養を与えて粘膜を強化し、食物繊維と乳酸菌が腸の働きを整えて便秘解消に働きます。

すいとん

小麦粉の主成分は糖質で、常食すると胃腸が丈夫になり体力が強化されます。水分代謝を高める働きもあり、喉の渇きを止める効果が期待できます。豚肉のビタミンB1が疲れを取り去り、しいたけのビタミンDがカルシウム吸収を高めて骨粗鬆症の予防に働きます。しいたけ、にんじん、ねぎ、しょうがの高い抗酸化力と、優れたエネルギー源の小麦粉の食べ合わせは免疫力を高める滋養食となります。干ししいたけを戻す時は、常温よりも冷水で戻す方がうまみ成分のグアニル酸が多く引き出されます。

ワカメ・サーモン・長ねぎのドレッシング和え

ワカメとねぎはともに食物繊維を豊富に含み、腸の働きを整えてコレステロール値を下げ、便秘や動脈硬化の予防に有効です。サーモンのアスタキサンチンは体内に吸収されるとビタミンA効果を発揮し、ワカメに含まれる免疫力を高めるアルギン酸と一緒に抗がん作用に働きます。

ミヨックク(ワカメスープ)

ミヨッククのミヨッ(ミヨク)は「ワカメ」で、ククは「スープ」。ワカメを煮込んだ韓国のスープで、その優れた栄養価から出産後に女性が食べる料理とされ、また母親に感謝する意味から誕生日の定番食ともなっています。ワカメ特有のヌメリ成分は食物繊維のアルギン酸で、体内の余分なナトリウムや腸内の余分なコレステロールを排出し、高血圧や脂質異常の予防に有効に働きます。栄養価の高い牛肉と強壮作用の高いにんにくをプラスすることで、体力を強化します。