けんちん汁
動脈硬化や高血圧予防に働く
効能
コレステロール低下、高血圧、動脈硬化、ダイエット
作り方
① 大根、にんじんは3cm長さの拍子切り。さといもは皮をむき2~3等分の輪切り。こんにゃくは一口大にちぎる。ごぼうは皮をこそげて斜めぶつ切り。ねぎは斜め切りにする。
② 鍋にごま油を熱し、ごぼう、にんじん、大根、こんにゃく、さといも、ねぎの順に炒め、だし汁を加え、中火で煮る。
③ 野菜がやわらかくなったら、豆腐を手でつかみ崩して入れ、塩としょう油で味を調える。
② 鍋にごま油を熱し、ごぼう、にんじん、大根、こんにゃく、さといも、ねぎの順に炒め、だし汁を加え、中火で煮る。
③ 野菜がやわらかくなったら、豆腐を手でつかみ崩して入れ、塩としょう油で味を調える。
解説
けんちん汁は一年で一番短い冬至の日に、藤沢市近郊の農家で昔から作られてきた郷土料理です。けんちんは中国から伝えられた卓袱料理の一つで、「巻繊」「巻煎」とも書き、「けんちぇん」「けんせん」とも呼ばれています。「巻繊」の「巻」は巻いたもの、「繊」は小さく切るという意味で、細かく切った大根、にんじん、ごぼう、つかみ崩した豆腐を油で炒めたものを「けんちん地」といいます。けんちん汁はけんちん地を使った実だくさんの汁もので、けんちん地を使った料理には、けんちん蒸し、けんちん煮、けんちん焼きなどがあります。名前の由来説には鎌倉の建長寺で作られていた建長汁がなまってけんちん汁になったという説もあります。
コメント
野菜の持つビタミン・ミネラル・食物繊維がたっぷり取れる汁物です。豆腐の良質な植物性たんぱく質はアミノ酸組成に優れ、脂質はコレステロール低下に働くリノール酸です。豆腐やごま油のビタミンEやリノール酸と野菜に含まれる豊富な食物繊維が、コレステロールを洗い流し、動脈硬化や高血圧の予防に働きます。胃腸を整え、ダイエット食としても優れています。