わさびと豚ひき肉のチャーハン

わさびと豚ひき肉のチャーハン

わさびは特有の辛みと香りにさまざまな薬効を含んでいます。香りや辛み成分には抗菌・抗酸化・抗がん・食欲増進・血栓予防などの働きがあり、葉や茎で作る醤油漬けにはミネラルや食物繊維が豊富に含まれています。わさびの持つビタミンB1合成促進作用は、ビタミンB1含有の高い豚肉と一緒に取ると疲労回復力が高まり、冷え性や肩こり予防に優れた食べ合わせになります。

やぶかんぞうとマグロの酢味噌和え

やぶかんぞうとマグロの酢味噌和え

マグロは万葉の昔から食されてきた魚です。特に赤身部分は低脂肪でたんぱく質含有が高く、鉄分を豊富に含んでいる部位です。やぶかんぞうとマグロを一緒に取ると、双方に含まれている豊富な鉄分が、貧血を予防し、めまいや動悸、息切れ、冷え性などに有効に働く食べ合わせになります。くるみと味噌のビタミンEが過酸化脂質減少に働き、血行をよくして冷え性などの症状緩和に働きます。

はこべと牛肉のすき焼き風

はこべと牛肉のすき焼き風

牛肉はたんぱく質や脂質を豊富に含む栄養価の高い肉です。鉄分を多く含んでいるため、はこべと一緒に取ると、貧血や冷え性予防に有効な食べ合わせになり、水分代謝を調整して、利尿やむくみ予防にも働きます。卵黄は脳や神経が最も必要とするレシチンを豊富に含み、記憶力や知能向上に働きます。はこべのフラボノイドが体の生理機能を整える栄養価に富んだ一品です。

しょうが五平餅のごま焼き

しょうが五平餅のごま焼き

しょうが、鶏肉、ごはんを一緒に取ると、しょうがの体を温めて炎症を抑える働き、鶏肉のお腹を温めて気力を充実させる作用、ごはんの血行をよくする働きが組み合わさり、冷え性改善に優れた食べ合わせになります。特に風邪の諸症状の回復や冷えからくる下痢などに効果を発揮します。しょうがを加熱することで増加するショウガオールには血流をよくしてシミを取る作用があり、白ごまと味噌のビタミンEがプラスされると、美肌効果がより一層高まります。

よもぎすいとん

よもぎすいとん

よもぎ・白玉粉・小麦粉で作るすいとんは、胃腸をはじめとする消化器系全般を丈夫にして気力を増し、血行をよくして体を温める作用に優れています。よもぎやしいたけ、野菜に含まれる豊富な食物繊維が血中コレステロール値低下や便秘の解消、免疫力強化に働きます。しいたけの戻し汁にはがん抑制効果を持つレンチナンや血圧やコレステロール値を正常に保つエリタデニンなどの有効成分が溶け出ており、うま味成分のグアニル酸はグルタミン酸やイノシン酸と並ぶ三大うま味成分のひとつです。

ソコギチャンジョリン

ソコギチャンジョリン

牛肉をしょう油で煮るソコギチャンジョリンは韓国の家庭料理です。牛肉は良質のたんぱく質、脂質、鉄分などを多く含み、肉類の中でもっとも栄養価が高く、常食すると気力が増します。特に胃腸を丈夫にして消化・吸収をよくする働きがあるため、病後の衰弱や食欲低下に有効な食べ物です。しょう油で煮ることで肉の生臭さが取れ、胃液の分泌が高まり食欲増進に働きます。豊富な鉄分が貧血や冷え性予防に働き、うずらの卵のレシチンが記憶力や知能の向上に働きます。残った漬け液とにんにくは炒め物などに利用できます。

サンマのふりかけ

サンマのふりかけ

サンマは良質のたんぱく質と脂質、ビタミンやミネラルを豊富に含んでいる栄養魚です。脂質は血栓を防いで動脈硬化や心臓病の予防に働くEPA(イコサペンタエン酸)、脳の老化を予防するDHA(ドコサヘキサエン酸)で、ともに抗がん作用にも優れています。サンマをしょう油、砂糖、しょうが、ごま、青海苔と一緒に取ると、細胞の酸化が予防され、血栓予防や冷え性の改善に有効な食べ合わせになります。青海苔は冷めてから加えると色合いが美しく、ビタミンCの損失を予防することができます。

下仁田ねぎのぬた

下仁田ねぎのぬた

群馬県下仁田地方が主産地の下仁田ねぎは、普通のねぎに比べて軟白部がもっとも太くて短いのが特徴です。肉質はやわらかく、ほのかな甘みを持ち、味がよいため昔から高品質のねぎとして知られています。この下仁田ねぎで作るぬたは、家庭ごとに混ぜ合わせる食材に工夫があり、ポピュラーな家庭料理として食卓によく登場します。

タイかぶら

タイかぶら

タイのアラと聖護院かぶを一緒に煮て作る「タイかぶら」は、京都の郷土料理です。京都の魚屋では、タイの頭や骨が一山いくらで売られています。このタイのアラと聖護院かぶを使って作られるタイかぶらは、物を粗末にしない京都の土地柄を代表する料理です。聖護院かぶは京都市左京区聖護院付近が原産の球形で白色系、肉質が緻密で甘みがある、冬が旬のかぶです。タイと下煮したかぶを一緒に煮て、炊きながらいただきます。

横仙おこわ(よこぜんおこわ)

横仙おこわ(よこぜんおこわ)

岡山県勝北地域に昔から伝わる山菜おこわで、雑穀を入れるのが特徴です。「横仙」と呼ばれる勝北・奈義に広がる那岐山、広戸仙、山形仙に伝わる料理であることから、この名で呼ばれているといわれています。奈義の横仙地方は江戸時代、農村の娯楽として農村歌舞伎や地下芝居(じかしばい)が盛んに行われた地域です。