柿の白和え

柿の白和え

柿の入ったフルーツ感覚の白和えは、柿の生産県である奈良県の郷土料理です。白和えとは、野菜などの精進物を豆腐と白ごまの和え衣で和えた料理のことで、精進料理には欠かすことのできない一品です。大和の白和えは、春は山菜、夏は夏野菜、秋は柿やきのこ、冬は冬野菜と、春夏秋冬その季節ごとの食材で作られ、法事や仏事に必ず作られる料理となっています。

なつめの甘露煮

なつめの甘露煮

なつめのうま煮は、秋になると必ず登場する飛騨地方の郷土料理です。かつてはどこの家でもなつめの木が植えられており、生食が主ですが、岐阜県や愛知県足助町ではうま煮にします。寒さの厳しい中部地方では、うま煮や干したなつめを、厳しい冬を乗り切る貴重な保存食として食していました。現代でも、秋になると飛騨の店頭にはなつめが並び、作ったなつめのうま煮は瓶に詰めて冷蔵庫で保存します。

しょい豆(しょうゆ豆)

しょい豆(しょうゆ豆)

乾燥そら豆で作るしょい豆は香川県の郷土料理です。雨が少なく乾田が多い香川県では裏作でのそら豆栽培が盛んで、このそら豆を使って作るしょう油漬けは、家庭ごとに好みの味で作られ、行事や日常のおかず・酒の肴などに欠かせない料理です。お年寄りが札所巡りのお遍路さんにとそら豆を煎っていた時、はじけたそら豆が傍に置いてあったしょう油鉢に飛び込んだことがしょい豆の由来といわれ、四国霊場八十八ヵ所巡りと深い係わりを持つ郷土料理です。この郷土料理の消費拡大を目指して、県しょうゆ豆協議会では8日を「しょうゆ豆の日」と制定しています。

鬼まんじゅう

鬼まんじゅう

小麦粉にサイコロ状に切ったさつまいもを混ぜて作る田舎風のおやつです。「いもまんじゅう」ともいいますが、デコボコした表面が鬼面や鬼の金棒を連想させることから「鬼まんじゅう」と呼ばれています。名古屋市千種区の覚王寺日泰寺の山門の前にこれを名物にする菓子屋が並び、毎月20日頃の弘法様のお参りに多くの参拝客がお土産として買い求めます。

サンマ寿司

サンマ寿司

和歌山県紀南地方の郷土料理で、サンマの細長く黒っぽい姿を鉄砲に見立てたところから、「サイラ(サンマの地方名)の鉄砲寿司」とも呼ばれています。11月中旬から熊野灘で水揚げされるサンマは、房総半島のサンマよりも脂肪分が少なくあっさりしていることから、寿司種に利用されます。

にんじんとやまいものエビのせトロトロ焼き

にんじんとやまいものエビのせトロトロ焼き

にんじんはβーカロテンを豊富に含む緑黄色野菜で、特に肺がん予防野菜として知られています。β―カロテンは活性酸素の働きを抑制する働きに優れ、体内でビタミンAに変化して皮膚や粘膜を健康に保つため、潤いのある美肌やドライアイの予防にも有効です。滋養強壮に優れたやまいもと良質な脂質を持つエビが、細胞の酸化予防をさらに高めます。

ごぼうと鶏ササミ肉の柳川風

ごぼうと鶏ササミ肉の柳川風

ごぼう・鶏ササミ肉・卵は、ごぼうの食物繊維、鶏ササミ肉と卵の良質なたんぱく質・脂質・ビタミンB群を取ることができるため、肥満予防に有効な食べ合わせになります。栄養バランスにも優れ、美肌や美髪も期待できる食べ合わせです。ごぼうに含まれる不溶性の食物繊維イヌリンは便秘や食べ過ぎ予防に働き、糖尿病予防にも有効な成分です。

大豆・トマト・豆苗の牛肉スープ

大豆・トマト・豆苗の牛肉スープ

大豆・トマト・枝豆・豆苗で作るスープは、豊富な食物繊維が小腸の中で糖質の吸収を遅らせて血糖値上昇を抑え、マグネシウムがインスリンの機能上昇に働くため、糖尿病の予防に有効な食べ合わせです。β-カロテンやビタミンCが豊富なトマトや豆苗は粘膜強化や美肌効果にも優れ、牛肉の栄養素が体力を強化し、にんにくの抗酸化力が免疫力強化に働きます。豆苗はえんどう豆の新芽で、食物繊維・ビタミン・ミネラルをバランスよく含んでいるスプラウトです。

トマトアップルジュース

トマトアップルジュース

トマトはビタミン類の宝庫のような夏野菜です。赤い色は抗酸化力の高いリコピンで、高い抗がん作用が認められています。発熱時にはビタミンCが大量に消耗されるので、ビタミンやミネラルを豊富に取れるトマトジュースは特におススメです。丸ごと食べることで栄養分を十二分に取れるので、皮もタネも丸ごと召し上がってください。りんごの食物繊維ペクチンが腸の中をすっきりさせてコレステロール値低下に働き、美肌にも有効です。

紅菜苔のマリネ

紅菜苔のマリネ

紅菜苔とパプリカのβ‐カロテンの吸収率はオリーブ油によって高められるため、粘膜が強化されて美肌効果が期待できる食べ合わせになります。血行が促進されて血栓予防にも優れ、低カロリーなのでダイエットにも有効です。ワインビネガーが血圧安定に働きます。