イリコのだんご汁

脳梗塞や心筋梗塞の予防が期待できる
イリコのだんご汁
50
366
2.4
1人分

材料

(4人分)
さといも8個
大根10cm(100g)
米粉2カップ
イリコ20g
ねぎ1本
味噌70g ※好みで量を加減する
七味唐辛子適量

効能

コレステロール低下、骨粗鬆症、脳梗塞、心筋梗塞、老化防止、体力強化

作り方

① さといもは皮をむく。
② 大根は皮をむき、2cm厚さのいちょう切りにする。
③ 米粉に水を加え、耳たぶほどのやわらかさに練る。
④ ねぎは斜め切りにする。
⑤ 鍋に水6カップとイリコを入れて火にかけ、煮立ち始めるとアクが出るので、ていねいにすくい取る。
⑥ アクをすくい取ったら、さといもと大根を入れ、やわらかく煮る。目安は20分位。
⑦ 味噌を汁で溶き、⑥の鍋に入れる。
⑧ ③の米粉をさといもと同じ位の団子に丸め、⑦に入れて浮き上がってくるまで煮る。
⑨ ねぎを加え、器に盛り、七味唐辛子を添える。

解説

うまみがよく出るイリコで作るだんご汁は、広島県の郷土料理です。瀬戸内海で秋に収穫されるイリコは小型ですがうまみがよく出るため、だし汁に最適で、だんご汁は朝食によく作られていました。地域によって使われる野菜も異なり、調味料も白味噌やしょう油仕立てと多様です。イリコは、かつては貴重な食材であり、だしの出た後のイリコは取り出さずにそのまま食べ、貴重なカルシウム源としての役割を担っていました。米、小麦、そばなどで作られるだんご汁は日本全国にある郷土料理で、穀類を団子にすることで無駄なく食べ切る知恵が生み出した料理です。

コメント

イリコは小イワシを干したもので、水分が抜けているため栄養成分が凝縮されている健康食品です。良質な脂質のEPA(イコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)は血中コレステロール低下に働き、カルシウムとビタミンDが骨を強化して精神安定に働きます。さといものヌメリのもとは糖質とたんぱく質が結合したガラクタンという成分で、血中コレステロールを取り除いて脳細胞を活性化する働きがあるので、イリコとさといもを一緒に取ると、脳梗塞や心筋梗塞の予防や老化防止が期待できる食べ合わせになります。大根は煮ると胃腸を温めて消化吸収を高める働きがあり、米粉の糖質吸収が高まり体力強化が高まります。

●「イリコ」
イリコは雑魚を煎って干したもので、「いり干し」「だしこ」などとも呼ばれ、煮干しのことをいう場合もあります。佃煮やだし用に用いられ、一般にカタクチイワシの幼魚が使われ、大きさによって「大羽(おおば)」「中羽(ちゅうば)」「小羽(こば)」に分類されています。全体に青みがかかって光沢があり、乾燥がしっかりしていて、頭が取れたり腹が破れておらず、体が「へ」の字に曲がったものが新鮮だといわれています。含有されている脂質は多価不飽和脂肪酸のEPAやDHAで、血中コレステロールを下げ、血液をサラサラにして血管をキレイにする働きに優れています。
イリコのだんご汁
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