豆腐の日

「とう=10」「ふ=2」の語呂合わせから、1993年(平成5年)、日本豆腐協会が記念日として制定しました。また同協会は、この記念日以外の毎月2日を「豆腐の日」と定めています。大豆の効能をすべて持ちながら消化のよい豆腐は、胃腸の弱っている時に特におススメの食材です。秋に入るこの時期は夏バテで胃腸の疲れが出やすい時。消化吸収に優れた豆腐を食卓に登場させましょう。

蒸し豆腐のくるみ餡かけ

蒸し豆腐のくるみ餡かけ
大豆よりも消化吸収に優れている豆腐は、まだ夏の疲れが残っている体には最適の食べ物です。長いもと一緒に取ると胃腸が整えられ、その効能はしょうがの辛み成分が加わることでより一層高まります。くるみをプラスするとビタミンEの摂取量が高まり、老化防止や健脳効果が期待できます。

マーボー豆腐

マーボー豆腐
豆腐と豚肉を一緒に取ると、脳の老化防止が期待できる食べ合わせになります。豆腐と豚肉に含まれるビタミンB1は、長ねぎ・にんにく・しょうがと一緒に取ることで吸収率が高まり、糖質が分解されて疲労感や倦怠感の回復に働きます。無数の微生物が生息している味噌が加わることで免疫力が強化され、健康体維持が期待できます。

にがうりのツナ入り豆腐チャンプルー

にがうりのツナ入り豆腐チャンプルー
にがうりの独特の苦み成分であるククルビタシンやモモルデシチンは活性酵素の生成を抑制する抗酸化物質の一つで、動脈硬化の予防に有効に働きます。ツナと豆腐、卵を組み合わせるチャンプルーは、それぞれの栄養素が補い合う完全食。豆腐は大豆よりも消化吸収に優れており、夏バテ気味で疲れた胃には嬉しい食品です。

豆腐・エビ・にらの炒めもの

豆腐・エビ・にらの炒めもの
豆腐とエビを一緒に取ると、豆腐とエビの良質なたんぱく質・カルシウム・鉄分が体力強化・骨の強化や精神安定・貧血予防などに有効に働く食べ合わせになります。にらのビタミンCが貧血予防効果をさらに高め、硫化アリルが豆腐とエビのビタミンB1の吸収率を高めて疲労回復に働きます。

豆腐としょう油麹和えほうれん草のチーズ焼き

豆腐としょう油麹和えほうれん草のチーズ焼き
豆腐にはコレステロールを洗い流す作用を持つレシチン、サポニン、ビタミンE、リノール酸などが豊富に含まれています。ほうれん草のカロテンはがんや動脈硬化を予防し、葉緑素と一緒にコレステロールの排泄促進に働くので、豆腐とほうれん草を一緒に取ると、動脈硬化や糖尿病の予防や改善に働く食べ合わせになります。チーズのビタミンAとほうれん草のカロテンが粘膜を強化して病気の抵抗力を高め、目に栄養を与え、肌を乾燥から守ってパサつきを防ぎます。チーズのカルシウムはたんぱく質と結合した状態で含まれているため吸収に優れており、骨粗鬆症や血管の老化防止に有効です。

豆腐とにんじんのトロロ焼き

豆腐とにんじんのトロロ焼き
大豆の栄養成分をそっくり持っている豆腐、抗酸化力が高く体を温める作用を持つにんじん、消化吸収に優れた長いも、滋養・健脳に優れた卵は、病気時や病後の衰弱時の栄養補給源としておススメの食べ合わせです。青海苔やカツオ節でビタミンやミネラルをさらに補います。

豆腐のカニ餡かけ

豆腐のカニ餡かけ
良質なたんぱく質を含む豆腐とカニで作る餡かけは、喉ごしもよく、風邪で喉の痛い時におススメの一品です。カニは体内の余分な熱を冷ます作用もあり、体全体の機能を高める働きに優れています。しょうがの辛味成分は新陳代謝を促して発汗作用を高める作用があり、風邪の発熱時だけでなく予防にも有効です。

豆腐寒天とホタテ貝柱のパセリドレッシング

豆腐寒天とホタテ貝柱のパセリドレッシング
ホタテ貝柱に含まれる遊離アミノ酸のタウリンは、肝機能を高め、血中コレステロールを低下させる働きを持っています。豆腐のリノール酸がコレステロールを下げるので、豆腐とホタテ貝柱を一緒に取ると、動脈硬化や高血圧の予防に有効な食べ合わせになります。トマトに含まれるビタミンCやカリウム、食物繊維が高血圧の低下効果をさらに高めます。

アサリと焼き豆腐の炊き合わせ

アサリと焼き豆腐の炊き合わせ
アサリに含まれる遊離アミノ酸の一種であるタウリンは、コレステロール値を下げ、中性脂肪を減らす働きを持っています。焼き豆腐と一緒に取ると、動物性と植物性のたんぱく質やビタミンB2の働きが加わることで、基礎代謝量が高まり、脂肪代謝が促進される食べ合せになります。アサリと豆腐はともに低エネルギー食品なので、ダイエット食にもおススメです。糖尿病や動脈硬化、貧血の予防にも有効です。