コナモン(粉物)の日

2003年(平成15年)、日本コナモン協会が制定しました。コナモンとは、「粉」で調理した料理メニューの総称で、お好み焼きからうどん、そば、パン、パスタに至るまで、粉を使った料理すべてを指しています。粉の主成分は三大栄養素の糖質。胚芽部分などが含まれている全粒粉を使用すると、栄養成分を無駄なく取り入れることができます。

すいとん

すいとん
小麦粉の主成分は糖質で、常食すると胃腸が丈夫になり体力が強化されます。水分代謝を高める働きもあり、喉の渇きを止める効果が期待できます。豚肉のビタミンB1が疲れを取り去り、しいたけのビタミンDがカルシウム吸収を高めて骨粗鬆症の予防に働きます。しいたけ、にんじん、ねぎ、しょうがの高い抗酸化力と、優れたエネルギー源の小麦粉の食べ合わせは免疫力を高める滋養食となります。干ししいたけを戻す時は、常温よりも冷水で戻す方がうまみ成分のグアニル酸が多く引き出されます。

全粒粉入りヨーグルトホットケーキ

全粒粉入りヨーグルトホットケーキ
全粒粉は小麦を丸ごと挽いて粉にしたもので、ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富に含まれています。良質なたんぱく質や脂質を含む卵・牛乳・ヨーグルトと一緒に取ると、生命維持に必要な三大栄養素を取ることができ、体力が強化され免疫力が高まる食べ合わせになります。豊富なビタミンAが眼に栄養を与えて粘膜を強化し、食物繊維と乳酸菌が腸の働きを整えて便秘解消に働きます。

あざみのお好み焼き

あざみのお好み焼き
お好み焼きは水溶きした小麦粉に好みの材料を加えて鉄板で焼きながら食べる料理で、「具や調味料など好みに合わせて作る」ことが名の由来といわれています。干しエビはエビの乾燥品で高たんぱく・低脂肪、カルシウムやタウリンが豊富に含まれている保存食です。あざみと干しエビを一緒に取ると、豊富なビタミン類やミネラル類が体の生理機能を整え、血中コレステロール値減少や生活習慣病予防に有効な食べ合わせになります。小麦は常食すると胃腸を丈夫にする働きを持っており、中医学ではノイローゼやイライラなどの精神不安解消に効果があるとされています。ホールコーンで食物繊維を補います。

きのことナッツの塩麹チヂミ

きのことナッツの塩麹チヂミ
きのことナッツの塩麹漬けで作るチヂミです。小麦粉と米粉のでんぷんとたんぱく質、卵のたんぱく質・脂質・ビタミン類などが加わることで、栄養バランスの高いエネルギーに溢れた一品になります。きのことナッツの豊富な食物繊維が血中コレステロールを下げ、腸内環境を整えて便秘予防に働きます。

マグロのチヂミ

マグロのチヂミ
マグロの赤身は低脂肪でたんぱく質の含有量は魚の中ではトップクラス。豊富に含まれる鉄分は、たんぱく質の働きが加わることで吸収率が高められ、貧血や冷え性予防に有効に働きます。小麦粉と白玉粉で糖質を、きくらげやねぎで食物繊維を補うことで、体力が改善され、高血圧や動脈硬化の予防が期待できます。

やぶかんぞうとじゃがいものお焼き

やぶかんぞうとじゃがいものお焼き
じゃがいもは炭水化物を主成分とする根菜で、カリウムを豊富に含み、ビタミンCは加熱に強い優れものです。やぶかんぞうとじゃがいもを一緒に取ると、豊富なカリウムが血圧を安定させて高血圧を予防し、むくみや妊娠中毒症の予防に有効な食べ合わせになります。ベーコンでたんぱく質、ごま油でビタミンEを補い、栄養バランスを整えます。小麦粉と水の量は好みで加減してください。