クレソン

watercress

解説

アブラナ科の多年草で、ウォータークレスと呼ばれ、水底の浅い清流で育つ生命力の強い植物です。原産はヨーロッパ、ロシア、アジアなどといわれ、古くから野生のものが食されており、栽培は14世紀にフランスで行われたといわれています。日本には明治の初めに伝来し、近年の食生活の変化に伴い、需要の増加してきた野菜です。学名はナスタチューム・オフェチナーリスで、オフェチナーリスは薬効があるという意味です。

成分

水分が94%を占め、カロテンや鉄分などのミネラル類を豊富に含有している。ビタミンCやK、葉酸などのビタミン類を含み、とくに葉酸含有が高い。不溶性の食物センイを多く含んでいる。辛み成分は配糖体のグルコナスルチン。

調理ポイント

カロテンは加熱や油で炒めると吸収率が高まる。
鉄分はビタミンCと一緒に取ると吸収率が高まるので、鉄分の吸収を高めたかったら、生食で、野菜や果物と一緒に取るとよい。
肉の脂肪を分解する働きがあるので、肉料理と一緒に取るとよい。食後の口臭予防にもなる。
カルシウムを含んだ食材と一緒に取ると、カルシウムを無駄なく取り入れることができる。

レシピ