アボガド

avocado

解説

クスノキ科の果物で、原産は熱帯アメリカ。濃厚な味のため「森のバター」と呼ばれ、とくにアメリカではスタミナ食として人気があります。数千年にさかのぼる歴史を持ち、果皮は緑、紫、褐色など多様で、形も洋梨型、なす型、卵型、球型と様々です。凸凹した表皮がワニ皮に似ていることから別名ワニナシとも呼ばれる、満腹感のある果物です。

成分

脂肪分が約19%と多く、脂肪の70%以上は不飽和脂肪酸のリノール酸やリノレン酸。ビタミンB1、B2、C、リン、鉄分を豊富に含む。食物センイも多く、必須アミノ酸のリジンやトリプトファンを含有。

調理ポイント

脂肪が多いのでビタミンCと一緒に取るとよい。ビタミンCが脂肪を分解してくれる。
変色しやすいので、食べる直前に切るとよい。レモン汁をかけると変色を防げる。
果皮の緑色が黒ずみ、やわらかくなったころが食べごろ。追熟する時は熟したりんごなどと一緒にポリ袋などに入れるとよい。りんごの出すエチレンが追熟を促進させる。
バター代わりにパンに付けて食べるとおいしい。

レシピ

アボカドのタラコ和え

良質な脂質を含むアボカドは「森のバター」と呼ばれ、老化防止や美容効果に優れた果物です。アボカドとタラコのたんぱく質と脂質が体力強化に働き、レモンのビタミンCが変色を防ぐと同時に脂肪の分解促進に働きます。

アボカドティップ

アボカド・アーモンド・タラコは、ビタミンEを豊富に含んでいる食材です。ビタミンEは体内の過酸化脂質を抑えて細胞の老化防止に働き、シミやシワ・動脈硬化などを防ぐ働きに優れています。たまねぎとトマトを加えて抗酸化力を高め、ビタミンCが豊富な野菜を一緒に食べ合わせると、活性酸素の発生を抑えて老化防止に働きます。

アボカドのコロッケ

アボカドのたんぱく質とじゃがいもの糖質がエネルギーを高め、力のつく一品です。チーズの動物性たんぱく質がプラスされ、体力がより一層強化されます。じゃがいものビタミンCは加熱に強く、アボカドの脂質の分解を助けて栄養成分を体内に有効に取り入れる働きをします。アボカドが含有する必須アミノ酸のリジンは成長に欠かせない栄養素なので、子どもに食べさせたい一品です。

アボカド・タラコ・グレープフルーツのベーグル

ビタミンEが豊富なアボカドとタラコに、ビタミンC含有の高いグレープフルーツを食べ合わせると、メラニン色素の排出が活発になってシミが薄くなり、美白効果に有効です。レモン汁やレタスをプラスしてビタミンCの効能をさらに高めます。抗酸化力も高く、細胞の酸化が予防され、老化防止や抗がん効果が期待できます

アボカドのタコスライス

アボカド・鶏肉・レタスは、抗酸化力に優れ、活性酸素を抑えて美肌を作る食べ合わせです。アボカドに豊富に含まれるビタミンEは活性酸素を抑え込む働きを持っており、レタスのビタミンCを一緒に取ることで、その働きはより一層高まります。チーズのビタミンB2をプラスして、抗酸化力を高めます。

アボカドといちごのミルクジュース

いちごに豊富に含まれるビタミンCは粘膜の抵抗力を高めて風邪を予防し、美肌やストレスへの抵抗力を強める働きを持っています。アボカドは「森のバター」と呼ばれるように良質な不飽和脂肪酸やたんぱく質を含み、生活習慣病予防に有効な果物です。いちごとアボカドを一緒に取ると、細胞が若返り美肌効果が高まる食べ合わせになります。牛乳で栄養バランスを整えます。