納豆汁(山形)

山形県の郷土料理で、雪が深く春の七草を揃えることが困難だったことから、七草粥の代わりに納豆汁を食べたといわれています。具は各家庭で異なりますが、必ず入るのが「いもがら」です。いもがらはさといもの葉柄(ようへい:葉や茎の部分)を乾かしたもので、「干しずいき」とも呼ばれています。低エネルギーでカルシウム・カリウム・食物繊維などが豊富に含まれ、骨や歯の強化、血圧安定やコレステロール低下に有効な食材です。

だまっこ鍋(だまこ鍋)

秋田県の郷土料理で、山に入ったきこりが弁当の残りのご飯をつぶして丸め、山鳥・きのこ・山菜などで煮込んで食べたのがルーツといわれています。だまっことは「お手玉」のことで、東北地方ではご飯を小さな団子にしたものをこう呼び、鍋物の種にします。つぶしたご飯を棒に巻いて焼いた「きりたんぽ」に比べ、だまっこ鍋は簡単なので家庭でよく作られます。

貝焼き味噌

貝焼きとは主にホタテ貝の殻を鍋代わりにして、魚介類や野菜を煮たものをいい、青森津軽地方では、この「貝焼き味噌」を産後の女性や子どもが風邪をひくと必ず食べさせたといわれています。卵が貴重だった昔は、栄養化の高い貴重な料理で、おもてなしにも出されていました。温かいごはんにのせて食べたり、肴にしたり、また好みで味噌の中に酒や砂糖を入れたり一味とうがらしを加えたりなど、いろいろな食べ方で親しまれています。

じゃっぱ汁(雑端汁)

タラを丸ごと一匹使った青森県津軽地方の郷土料理で、「ざっぱ汁」「じゃっぱ汁」とも呼ばれています。じゃっぱとは「魚のアラ」をいい、タラの頭、中骨、白子などの材料をぶつ切りにし、凍り豆腐、ねぎなどを加え、酒、塩、味噌で味付けします。大鍋で作り、一晩置いて煮返すと味が染みこんで美味しさが増していきます。タラは鮭と同様、捨てる所のない魚で、津軽地方では正月に必ず食べる習慣があり、暮れにはその支度のためにタラを買い、タラの頭に縄を結び雪道を引いて帰路についたといわれています。

けの汁

青森県の郷土料理で、「きやの汁」とも呼ばれています。小正月(1月16日)を祝う七草粥のようなもので、米が貴重だった昔、山菜や野菜を細かく刻んで米に見立てたといわれています。小正月は「女正月」とも呼ばれるように、嫁いだ女性が実家で骨休めをする里帰りの日で、その際、残した家族が食べるものに困らないように大鍋いっぱいに「けの汁」を作ったといわれています。精進料理のひとつであったため、使われる食材は根菜、山菜、焼き豆腐、油揚げ、こんにゃくなどの精進物で、具材を弱火で煮込み味噌で調味し最後にずんだを加えて仕上げます。山の芋やいんげん豆を入れる地域もあり、おいしさのコツは大量に作ることで、何日も温めなおして食べます。

かぼちゃ汁粉

北海道帯広の郷土料理で、昔、もち米の取れなかったこの地域では、冬至に餅の代わりにかぼちゃを使ってお汁粉を作っていました。甘みのあるお汁粉は寒い時期のごちそうで、体を温め体調を整えて体力を強化するお汁粉でした。茹でたかぼちゃをそのまま入れることもあったと伝えられています。

石狩鍋

石狩川で取れた鮭を野菜などと一緒に味噌仕立てにした鍋料理で、北海道の代表的な郷土料理です。昔、漁師たちが鮭(身、氷頭、アラ、白子など)を鍋にして食べたことから全国に広まったといわれています。野菜にはキャベツやたまねぎなどが使われ、仕上げにイクラを入れ、器に盛ってから粉さんしょうをかけるとコクと風味がでます。「秋味」と呼ばれる鮭は秋を代表する捨てるところのない魚で、そのため石狩鍋は別名「秋味鍋」とも呼ばれています。

イカ飯

ジンドウイカ(別名:小イカ・アカイカ・ケンイカなど)で作るイカ飯は北海道の郷土料理です。イカの胴身にもち米を詰めて爪楊枝で留め、だし、砂糖、酒、しょう油で煮たもので、昔、道南地方の漁師は、腹持ちのよいこの料理を船上の副食兼用の弁当にしたといわれています。胴身に山菜類を入れることで食物繊維やミネラルを取ることができ、栄養バランスが高まります。別名「ポンポン煮」とも呼ばれ、特に函館本線森駅のイカ飯が駅弁として有名です。

コッカムサムの干し柿ドレッシングサラダ

柿を干して作る干し柿は、生柿に比べてカロテンや食物繊維の含有量が高い保存食品です。カロテンの抗酸化力が細胞の酸化を抑制し、食物繊維が腸内の有害物質排泄に働くため、大腸がんをはじめとするがん予防に有効です。ブロッコリーと水菜のビタミンCと一緒に取ると、抗酸化力が高まり、高い抗がん作用が期待できる食べ合せになります。美肌や生活習慣病予防にもおススメです。

キャベツ・りんご・グレープフルーツのサラダ

キャベツ・りんご・グレープフルーツに豊富に含まれるビタミンCは、発がん性物質のひとつであるニトロソアミンの生成を抑える働きに優れているため、がん予防に有効な成分です。食物繊維も豊富に含まれ、腸内の有害物質が排泄され、便秘や大腸がん予防に有効です。抗酸化力の高いブルーベリーが免疫力の強化に働きます。