秋田県の郷土料理で、山に入ったきこりが弁当の残りのご飯をつぶして丸め、山鳥・きのこ・山菜などで煮込んで食べたのがルーツといわれています。だまっことは「お手玉」のことで、東北地方ではご飯を小さな団子にしたものをこう呼び、鍋物の種にします。つぶしたご飯を棒に巻いて焼いた「きりたんぽ」に比べ、だまっこ鍋は簡単なので家庭でよく作られます。
タラを丸ごと一匹使った青森県津軽地方の郷土料理で、「ざっぱ汁」「じゃっぱ汁」とも呼ばれています。じゃっぱとは「魚のアラ」をいい、タラの頭、中骨、白子などの材料をぶつ切りにし、凍り豆腐、ねぎなどを加え、酒、塩、味噌で味付けします。大鍋で作り、一晩置いて煮返すと味が染みこんで美味しさが増していきます。タラは鮭と同様、捨てる所のない魚で、津軽地方では正月に必ず食べる習慣があり、暮れにはその支度のためにタラを買い、タラの頭に縄を結び雪道を引いて帰路についたといわれています。
青森県の郷土料理で、「きやの汁」とも呼ばれています。小正月(1月16日)を祝う七草粥のようなもので、米が貴重だった昔、山菜や野菜を細かく刻んで米に見立てたといわれています。小正月は「女正月」とも呼ばれるように、嫁いだ女性が実家で骨休めをする里帰りの日で、その際、残した家族が食べるものに困らないように大鍋いっぱいに「けの汁」を作ったといわれています。精進料理のひとつであったため、使われる食材は根菜、山菜、焼き豆腐、油揚げ、こんにゃくなどの精進物で、具材を弱火で煮込み味噌で調味し最後にずんだを加えて仕上げます。山の芋やいんげん豆を入れる地域もあり、おいしさのコツは大量に作ることで、何日も温めなおして食べます。
柿を干して作る干し柿は、生柿に比べてカロテンや食物繊維の含有量が高い保存食品です。カロテンの抗酸化力が細胞の酸化を抑制し、食物繊維が腸内の有害物質排泄に働くため、大腸がんをはじめとするがん予防に有効です。ブロッコリーと水菜のビタミンCと一緒に取ると、抗酸化力が高まり、高い抗がん作用が期待できる食べ合せになります。美肌や生活習慣病予防にもおススメです。
キャベツ・りんご・グレープフルーツに豊富に含まれるビタミンCは、発がん性物質のひとつであるニトロソアミンの生成を抑える働きに優れているため、がん予防に有効な成分です。食物繊維も豊富に含まれ、腸内の有害物質が排泄され、便秘や大腸がん予防に有効です。抗酸化力の高いブルーベリーが免疫力の強化に働きます。