鮭とさといものベトナム風スープ
鮭に含まれる良質な脂質のDHA(ドコサヘキサエン酸)と、さといものヌメリ成分であるガラクタンには脳細胞を活発にする働きがあり、鮭とさといもを一緒に取る食べ合わせは脳の働きを高め物忘れを予防するのに最適です。ニョクマムはベトナムの調味料で、小魚を発酵させて作られ魚醤とも呼ばれています。ベトナム語でニョクは水、ナムは魚やエビの塩漬けを指します。
11月の大気は冬の気配が濃厚です。朝晩の冷え込みはさらに厳しくなり、冬の準備の助走期間を迎えます。この時期には体内を温める食べ物をしっかり取り、呼吸気管の保護に努めることが大切です。乾いた空気は肺などの呼吸気管を直撃しやすく、免疫力が低下すると風邪をこじらせ肺炎に…という状況になりかねません。滋養豊かな食材で免疫力を強化しましょう。
11月は胃腸の働きを高め、体を温める根菜類がますますうまみを増してくる嬉しい季節です。ゼラチン質の多い魚介類や鶏の手羽先などの動物性たんぱくを上手に組み合わせて、免疫力を強化し秋の冷気に負けない体力をつけましょう。
鮭に含まれる良質な脂質のDHA(ドコサヘキサエン酸)と、さといものヌメリ成分であるガラクタンには脳細胞を活発にする働きがあり、鮭とさといもを一緒に取る食べ合わせは脳の働きを高め物忘れを予防するのに最適です。ニョクマムはベトナムの調味料で、小魚を発酵させて作られ魚醤とも呼ばれています。ベトナム語でニョクは水、ナムは魚やエビの塩漬けを指します。
カツオには脳を活性化させるDHA(ドコサヘキサエン酸)が多く含まれ、うまみ成分のグルタミン酸には記憶力を高める働きがあります。豆腐や味噌に含まれるレシチンやビタミンB群が学習能力を高め、ねぎをプラスすることでビタミンB群の吸収が高まり、さらに健脳効果が期待できます。
美肌作りに欠かせないさつまいものビタミンCは加熱に強い優れもので、豆乳や生クリームのたんぱく質と一緒に取ると、ビタミンCが効果的に取り入れられます。さつまいもとバナナの食物繊維が便秘を解消し、美肌効果をさらに高めます。バナナは熟すと消化吸収のよい糖分が増えて即効力のあるエネルギー源となり、体を冷やす作用は加熱することで逆に体を温める作用に変わります。
栄養価に富んだはと麦は皮膚の新陳代謝を促し美肌効果の高い穀類として知られています。牛乳のビタミンA、にんじんのβ‐カロテン、ブロッコリーやじゃがいものビタミンCを一緒に取ると、皮膚や粘膜が強化され潤いのある美肌が作られる食べ合わせになります。食物繊維も豊富なスープなので、コレステロール値低下や便秘予防にも優れています。
鶏手羽先はたんぱく質の一種であるコラーゲンを豊富に含む鶏肉の部位です。コラーゲンは皮膚や骨と深く係わり、不足すると皮膚のたるみやシミ、骨量減少などを引き起こします。鶏手羽先とビタミンC含有の高い冬瓜を一緒に取ると、コラーゲン生成が高まり美肌効果が高まります。冬瓜と小豆には利尿効果もあり、むくみ解消にも有効です。
牛肉の良質なたんぱく質、にらとにんじんのβ-カロテン、にんにくのアリシンを組み合わせたスープは、風邪を予防し体力を増強する働きに優れた一品です。牛肉の鉄分は冷え性に効果があり、にんにくやにらの体を温める働きと一緒になり、血液の流れをよくします。ごま油をプラスして抗酸化力を高め、老化を防止します。
緑黄色野菜のチンゲン菜に豊富に含まれるβ‐カロテンは、油で炒めることで吸収率がアップし、粘膜強化に働きます。また、チンゲン菜はビタミンCも豊富に含んでいるため、風邪の予防も期待できる野菜です。しょうが・にら・ねぎの薬効が胃腸を温め、肉のたんぱく質が体力を強化します。しいたけをプラスして、免疫力を高めます。
ねぎもしょうがも、血行をよくして体を温める働きがあるため、昔から引き始めの風邪予防に使われてきた食材です。ねぎの特有の辛み成分は硫化アリルの一種のアリシンで、しょうがの辛み成分はジンゲロンやショウガオール。ともに揮発性が高いので、使う直前に切ると薬効を無駄なく取り入れることができます。卵とチーズで良質なたんぱく質をプラスし、体力を高めて風邪を予防します。
きのこは水分含有が高く、さらに各種酵素を多く含んでいるため、変質しやすい性質を持っています。収穫してからできるだけ早く食べるのがベストですが、使いきれない時はしょう油漬けやオイル漬けにして保存しましょう。ここでは簡単なしょう油漬けの作り方を紹介しましょう。大根おろしや野菜、大豆製品と和えたり、麺やスパゲッティの具にしたりと、幅広く応用でき重宝します。保存の目安は冷蔵庫で2週間。残ったしょう油だしには、β―グルカンが溶け出ているので、煮物や炒め物などに無駄なく利用しましょう。
マッシュルームのβ-グルカン、鮭のアスタキサンチン、トマトのリコピンにパセリやにんにくをプラスした抗酸化力の高いディップソースです。鮭のEPA(イコサペンタエン酸)とオリーブ油のオレイン酸がコレステロールを低下させ血栓予防に働きます。生食でもおいしいのは、マッシュルームに含まれるうまみ成分のマンニットやグリコーゲンの働きによるものです。