はと麦と野菜のミルクスープ

栄養価に富んだはと麦は皮膚の新陳代謝を促し美肌効果の高い穀類として知られています。牛乳のビタミンA、にんじんのβ‐カロテン、ブロッコリーやじゃがいものビタミンCを一緒に取ると、皮膚や粘膜が強化され潤いのある美肌が作られる食べ合わせになります。食物繊維も豊富なスープなので、コレステロール値低下や便秘予防にも優れています。

鶏手羽先と冬瓜の小豆入りスープ

鶏手羽先はたんぱく質の一種であるコラーゲンを豊富に含む鶏肉の部位です。コラーゲンは皮膚や骨と深く係わり、不足すると皮膚のたるみやシミ、骨量減少などを引き起こします。鶏手羽先とビタミンC含有の高い冬瓜を一緒に取ると、コラーゲン生成が高まり美肌効果が高まります。冬瓜と小豆には利尿効果もあり、むくみ解消にも有効です。

牛肉とにんにくのスープ

牛肉の良質なたんぱく質、にらとにんじんのβ-カロテン、にんにくのアリシンを組み合わせたスープは、風邪を予防し体力を増強する働きに優れた一品です。牛肉の鉄分は冷え性に効果があり、にんにくやにらの体を温める働きと一緒になり、血液の流れをよくします。ごま油をプラスして抗酸化力を高め、老化を防止します。

チンゲン菜のワンタンスープ

緑黄色野菜のチンゲン菜に豊富に含まれるβ‐カロテンは、油で炒めることで吸収率がアップし、粘膜強化に働きます。また、チンゲン菜はビタミンCも豊富に含んでいるため、風邪の予防も期待できる野菜です。しょうが・にら・ねぎの薬効が胃腸を温め、肉のたんぱく質が体力を強化します。しいたけをプラスして、免疫力を高めます。

しょうがとねぎのチーズ入り卵スープ

ねぎもしょうがも、血行をよくして体を温める働きがあるため、昔から引き始めの風邪予防に使われてきた食材です。ねぎの特有の辛み成分は硫化アリルの一種のアリシンで、しょうがの辛み成分はジンゲロンやショウガオール。ともに揮発性が高いので、使う直前に切ると薬効を無駄なく取り入れることができます。卵とチーズで良質なたんぱく質をプラスし、体力を高めて風邪を予防します。

白粥

米を水から炊いて作る白粥は、お粥の基本。基本の炊き方を覚えておけば、あとは好みで好きなように応用することができます。米と一緒に山の幸や海の幸を炊き込んだり、米と水の分量を変えてみたり、あるいは水の代わりにお茶や牛乳を加えて炊いたりと、多種多様なお粥を楽しむことができます。ここでは、米に対して7倍の水を入れて炊く白粥の作り方を紹介しましょう。

くるみとごまのお粥

くるみもごまも、良質な脂質と豊富な食物センイを含んだ食べ物です。もち米は体内を温める作用を持ち、食物センイも豊富な穀類です。もち米とくるみやごまと一緒に食べ合わせると、胃腸をはじめ消化器官が丈夫になり、腸の働きも高まります。また、もち米は冷え性を改善する働きがあるので、冷えからくる下痢にも有効です。

赤米入り干ししいたけとシラス干しのお粥

赤米の赤い色はポリフェノール系の一種のタンニンで、抗酸化力が強く細胞の若さを維持する働きがあります。お赤飯のルーツともいわれ、食物センイも豊富です。干ししいたけには水溶性の食物センイが豊富に含まれ、お腹をスッキリさせると同時にコレステロールを下げる働きもあります。ジャコはカタクチイワシの稚魚を干して作ったものです。

ヒジキとごぼうのお粥

玄米は食物繊維・ビタミンB群・ミネラル類を豊富に含む穀類で、食物繊維は白米の約6倍も含まれています。玄米・ヒジキ・ごぼうを一緒に取ると、ヒジキの水溶性食物繊維とごぼうの不溶性食物繊維がプラスされ、整腸作用が高まり便秘解消に有効な食べ合わせになります。玄米は消化のよくないのが欠点ですが、お粥にすると消化がよくなります。

はと麦入り黒ごまのお粥

ごまに豊富に含まれる良質な脂質の不飽和脂肪酸は、常食すると血管を丈夫にして細胞の酸化を予防します。不飽和脂肪酸はビタミンEの働きと一緒に、細胞をイキイキとさせて美肌や黒髪作りに働きます。ごまはよく炒り十分にすって消化吸収を高めましょう。はと麦は中医学(中国伝統医学)では、むくみを和らげ肌荒れやシミの予防があるとされる食材です。