枝豆餃子

豚肉、枝豆、にらは夏の体力増強に欠かせないスタミナ食材です。ともに共通しているのは豊富なビタミンB群を含んでいること。ビタミンB1の吸収率を高める硫化アリルを含有するにらとねぎを一緒に取ると、疲労を回復する効果が高まります。豚肉と枝豆はアミノ酸バランスのよいたんぱく質を含有しているため、体力強化にも優れています。酢じょう油を添えると疲労回復効果がさらに高まります。

オクラのトマト煮ガンボ風

ガンボはアメリカ南部の代表的なスパイシーなスープ料理です。家庭ごとに特有の作り方があるため「アメリカのお袋の味」のような存在で、肉・野菜・魚介など好みのものを入れて作ります。夏バテで弱った胃腸を整えるオクラ、糖質をエネルギーに変える豚肉、さらにビタミンB1の吸収を高めるたまねぎとにんにくを一緒に取ることで、エネルギーに溢れた夏のスタミナ食になります。アフリカではオクラのことをガンボといいます。

むきそば

むきそばはそばの種実を軽く茹でた後に殻を取り除いたもので、そば米とも呼ばれています。そば米はそば同様にビタミンB1やB2を豊富に含み、疲れを取りスタミナ強化に働きます。オクラもビタミンB1を豊富に含み、そば米・オクラをねぎや青じそと一緒に取ると、ビタミンB1吸収率が高まり、疲れや夏バテ予防に優れた食べ合わせになります。食物繊維も豊富なため、便秘やコレステロール値低下にも有効です。冷やしても温めてもおいしく食べられます。

小田巻き蒸し

ウナギ特有のヌメリはムコプロテインという糖たんぱく質の一種で、夏の弱った胃腸の粘膜を保護して食欲不振を解消する夏バテ予防に優れた食材です。栄養バランスのよい卵、ビタミンB1を含む落花生、消化のよい良質なたんぱく質を持つ鶏肉と一緒に取ると、滋養や疲労回復に優れた夏バテ予防食になります。冷やして食べてもおいしいので、暑さで食欲の落ちた時にもおススメです。

肉味噌あんかけうどん

豚肉は糖質の代謝を高めるビタミンB1を豊富に含む疲労予防の代表的な食材です。枝豆もビタミンB1を多く含有しており、ビタミンB1の吸収率を高めるしょうがや長ねぎと一緒に取ると、疲労回復効果が高まる食べ合わせになります。でんぷん分解酵素を含む長いもをプラスすると体力がつき、より一層の夏バテ予防が期待できます。肉味噌はごはんにかけても美味です。

納豆長いもそば

納豆は成長を促し肉体疲労を予防するビタミンB2を豊富に含み、体内でエネルギー変換を助けるマグネシウムも含有しています。長いもはでんぷん分解酵素のアミラーゼを豊富に含み、特有のヌメリは滋養強壮効果に優れています。そのため、納豆と長いもを一緒に取ると、スタミナがつき夏バテ予防に有効な食べ合わせになります。あさつきの硫化アリルがビタミンB1の吸収を高めます。

レモンおろしうどん

消化酵素を含んだ大根おろしに、疲れを取るクエン酸を含んだレモン汁を混ぜ合わせたさっぱりしたうどんです。ビタミンCの豊富なキウイフルーツをプラスすることで、疲労物質を分解し、夏バテ予防効果を高めます。うどんで糖質を、鶏肉でたんぱく質を補うバランスのよい麺です。喉ごしがよいので、食欲がない時の体力増強・栄養補給におススメです。

きゅうりの糠漬けと落花生白和えのカナッペ

落花生と豆腐にはビタミンB1が豊富に含まれ、きゅうりは糠漬けにするとビタミンB群の含有量がグンとアップします。落花生・豆腐・きゅうりの糠漬け・小麦胚芽のクラッカーを一緒に取ると、豊富なビタミンB群がたんぱく質や脂質の代謝に働き、疲れが取れて元気が出てくる食べ合わせになります。豊富な食物繊維がコレステロール低下や便秘予防に働きます。

ウナギそば

ウナギは内臓・皮膚・目などの粘膜を強化するビタミンAや、疲労回復に働くビタミンB1、老化を防止するビタミンEなどを豊富に含む食材です。ウナギとそばを一緒に取ると、そばのビタミンB1と一緒に疲労回復力が高まり、にんにくがその働きをさらに強化します。良質なたんぱく質・脂質・炭水化物の取れる栄養バランスのよい一品で、体力や免疫力、抗酸化力に優れています。

小豆と豆腐の「ざっつえ」

茨城県の郷土食で、特に不祝儀に振舞われた料理です。小豆は玄米に近いビタミン1を含有し、疲労回復に有効に働く食材です。小豆と木綿豆腐はともにマグネシウムを豊富に含んでおり、カルシウムの働きを調整して精神を安定させ、安眠にいざなってくれます。好みで煮詰めると、おかずや酒の肴にピッタリな一品になります。