ウナギ鍋

ウナギは極めて効率のよいビタミンAを豊富に含んでいます。ビタミンAは内臓や皮膚などの粘膜を強化し、風邪や夜盲症などの予防に働きます。ウナギ・ブロッコリー・ほうれん草・ごぼうを一緒に取ると、ビタミンA・C・B2や食物繊維の作用で腸の働きが整えられ潤いのある肌が作られる食べ合わせになります。

だまこ鍋

だまことはつぶしたごはんを直径3㎝くらいに丸めたもので、だまこを入れた「だまこ鍋」は秋田県の郷土料理です。消化のよい鶏ササミ肉とほうれん草を白菜で巻くと、ビタミンA・ビタミンCが豊富に取れ、ごぼうのセルロースやリグニンなどの食物繊維が加わることで整腸作用が整い肌荒れ予防が高まる食べ合わせになります。ごまのビタミンEが老化防止効果をさらに高めます。

牛肉鍋

牛肉はアミノ酸スコア満点のたんぱく質、脂質、鉄分などを含む栄養価の高い食品です。豊富に含まれるビタミンAが、ビタミンCを豊富に含む白菜・れんこん・ねぎと一緒に、風邪の予防に力を発揮します。白菜・れんこん・ねぎの食物繊維が牛肉の脂質を体外に排出するので、肉の食べ過ぎを心配することのない食べ合わせになります。

アナゴ鍋

ビタミンAが豊富なアナゴは風邪を予防し、美肌を作り、眼に栄養を与えて視神経の働きを高めます。アナゴの良質な動物性たんぱく質と、麩の植物性たんぱく質を一緒に取ることでエネルギーが高まります。水菜にはビタミンCが豊富に含まれているので、栄養素を無駄なく取り入れるためにも加熱時間は短くしましょう。

おろし鍋

ビタミンCがたっぷりの大根おろしとかぶ、β‐カロテンが豊富なにんじんと小松菜で作る鍋は、皮膚や粘膜が強化され、風邪予防や美肌を作る食べ合わせです。高い抗酸化力が免疫力強化に働き、小松菜のカルシウムがしいたけのビタミンDによって効果が倍増するため、骨や歯が強化され骨粗鬆症の予防にも有効です。車麩で良質なたんぱく質を補います。大根おろしの消化酵素は加熱すると失活するので、具材が煮えてから加えましょう。

きのこと豚肉のカレースープ

まいたけ、しめじ、しいたけなどのきのこ類に豊富に含まれる食物繊維の一種グルカンは免疫力を高める働きを持っています。数種類の香辛料が含まれるカレー粉には食欲を増進させて免疫力を強化させる働きがあります。豚肉と卵で良質なたんぱく質を補い、体力を強化します。まいたけはサルノコシカケ科で唯一食べられるきのこで、高い抗がん作用を持っています。

さといもとかぼちゃのくこの実入りスープ

さといもとかぼちゃのくこの実入りスープ

かぼちゃは活性酸素を除去するβ‐カロテン含有が高く、β‐カロテンはワタの部分に多く含まれているので、ワタはできるだけ残して調理しましょう。さといものヌメリ成分には免疫力を高める働きがあるため、さといもとかぼちゃは細胞の酸化を予防し免疫力を強化する食べ合わせになります。くこの実と落花生がさらに免疫力強化に働きます。ココナッツミルクはココヤシの果実から取ったもので、エスニック料理によく使われます。

にんにくとフランスパンのチーズスープ

にんにくはアメリカ農務省が発表したがん予防に効果のある「デザイナー・フーズプログラム」のトップに挙げられた食材です。高い抗酸化力が細胞の酸化を予防し、免疫力強化に働きます。抗酸化力の高いリコピンを含むトマトと一緒に取ると、免疫力がさらに高まる食べ合わせになります。パンで糖質を、チーズでたんぱく質を補い栄養バランスを整えます。

シジミと大根・ほうれん草のスープ

「土用のシジミ」といわれるシジミは、鉄分・ビタミンB12・葉酸などを含み、特に夏バテで疲れ気味の胃腸や肝臓の回復に有効に働く食品です。シジミをビタミンCが豊富な大根・ほうれん草と一緒に取ると、鉄分吸収率が高まり、貧血予防に優れた働きを発揮します。ごま油を使って鉄分をプラスします。

アサリと卵のスープ

アサリは良質なたんぱく質・鉄分・ビタミンB12などを豊富に含み、特にビタミンB12含有量は貝類の中ではトップクラスです。鉄分が血液を作る材料となり、ビタミンB12が増血作用を持っているため、カキは貧血予防に有効な食品です。ピーマンとパセリのビタミンCが鉄分吸収をさらに高めます。