乙子は「末子」という意味を持ち、陰暦12月を指します。朔日は「1日」なので、「乙子の朔日」は「12月1日」のことで、この日に餅をついて食べると水難を免れるという俗習がありました。
稲の取り入れも終わり、旧暦十月の初亥の日を祝うのが「亥の子祭り」です。この日に新米でついた餅を亥の刻(午後9~11時)に食べると万病を除くという中国の風習が、平安時代に伝わり行事として定着したといわれています。
旧暦の9月9日は重陽(ちょうよう)の節供です。中国の陰陽説では奇数は「陽」とされ、9は一の位で一番大きな奇数であり、9が重なる(重=ちょう 9=く)9月9日はもっともめでたい日とされていました。