蕎麦粉

buckwheat-flour

解説

「登呂遺跡」跡からそばが発見されていることから、石器時代からそばを食していたと考えられています。やせ地や寒冷地でも短期間で収穫できるため、飢饉対応の作物として栽培されていたということが、『続日本紀』に記されています。漢字で「蕎麦」と書きますが、麦とは関係なく、現在のような加工したそばの形が確立したのは江戸時代中期から後期にかけてといわれています。

成分

フラボノイドの一種で、ビタミンPと呼ばれるルチンが含まれている。たんぱく質の含有が高くトリプトファン、スレオニン、リジンなどの必須アミノ酸を多く含有しアミノ酸バランスがよい。食物センイやビタミンB1、ナイアシン、リンを多く含む。

調理ポイント

ルチンは水に溶ける性質があるので、そば湯を飲むとよい。
体を冷やす作用があるので、冷え性の人は食べ過ぎに注意する。
穀物特有のアレルギー要因にもなるので、そばアレルギーが心配な時は食べない方がよい。
そばの実は殻を取り除き生の皮をつけたもので、そばの栄養を丸ごと取ることができる。風味が豊かでかすかな渋みがある。冷暗所で約1年保存が可能。煮る前に香ばしい香りが出るまで煎るとおいしい。

レシピ