鯛めん

気力が充実して、胃腸が丈夫になる
鯛めん
30
606
6
1人分

材料

(4人分)
鯛(中)1尾(1000g前後)
そうめん400g
Aだし汁2カップ
しょう油大さじ3
みりん大さじ3
清酒1/2カップ
少々

効能

胃腸強化

作り方

① 鯛はウロコ、エラ、ワタを取り、表面に中骨まで届くほど深く3~4cmの碁盤目に切り込みを入れる。
鯛めん
② 底の広い鍋にAを入れて煮立て、竹の皮にのせた鯛を静かに入れ、煮汁を玉じゃくしでかけながら火を通す。
鯛めん
③ そうめんは所定の時間茹でる。
④ 鯛を取り出して器に盛り、残った煮汁でそうめんをさっと煮付け、鯛の周りに波形に飾る。
⑤ 鯛の煮汁は、味を調えてつけ汁として添える。

解説

煮た鯛とゆでたそうめんを一緒に盛り合わせる鯛めんは、兵庫県・広島県・愛媛県など瀬戸内海沿岸地方に伝わる郷土料理です。鯛は有名な明石と淡路島産が使われ、正式名称は「鯛そうめん」。広島や愛媛では「鯛はめでたい」「そうめんは細く長く」の意で、祝儀の時に必ず出される料理です。大皿に茹でたそうめんを波のように盛り、その上に煮込んだ鯛を泳がせるようにのせるのが一般的ですが、軽く焼いたり蒸したりした鯛の身をほぐして、そうめんにのせる作り方もあり、また、縁起を担ぎ、鯛の身に切り込みを入れない地域もあります。

コメント

鯛は高たんぱくで低脂肪の白身魚です。消化吸収に優れ、胃腸が弱く体力が落ちている時の栄養源として最適です。豊富に含まれるタウリンが疲れを取り去って体力をアップさせる、脳神経を活発にしてコレステロールを低下させる、視力を回復させるなどに働きます。小麦が主原料のそうめんと一緒に取ると、気力が充実して胃腸が丈夫になる食べ合わせになります。鯛は脂肪が少ないため酸化しにくく、鮮度が落ちても分解しにくいうまみ成分のイノシン酸を含んでいるため、味の落ちない魚です。
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