揚げイカのマリネ

揚げイカのマリネ

イカはアミノ酸組成に優れたたんぱく質を持つ低カロリー食品です。豊富に含まれるタウリンが肝機能やインスリン効果を高めます。たまねぎの持つ特殊成分の硫化アリルが、血中の善玉コレステロール増加、悪玉コレステロール減少に働くため、イカとたまねぎを一緒に取ると、動脈硬化の予防と治療に優れた食べ合わせになります。酢の酸味成分が血中のコレステロール低下をさらに促進し、疲労回復にも働きます。

豚肉の味噌漬け

豚肉の味噌漬け

味噌漬けは野菜類・魚介類・肉類などを味噌だけ、あるいは味噌にみりんや酒等を混ぜ合わせた味噌床に漬け込んだものです。漬けられている間に、味噌の中で生き続ける微生物の働きにより、食品の栄養成分が分解されて複雑な深いうまみが誕生し、消化吸収が高まります。豚肉を味噌漬けにすると、豊富なビタミンB1が体や脳を若々しく保ちます。味噌床には2種類以上の味噌をブレンドするとうまみが増します。味噌に漬けることで保存性が高まり、残った味噌は味噌汁や合わせ味噌などに利用できます。

納豆・イカ・きくらげの梅肉和え

納豆・イカ・きくらげの梅肉和え

イカはアミノ酸組成に優れたたんぱく質を含み、糖質や脂質が少ない低カロリー食品です。きくらげはミズナラなどの樹木に生える食用きのこで、特有の歯ざわりを持ち、食物繊維やカルシウム、ビタミンDを豊富に含んでいます。イカ・きくらげ・納豆を一緒に取ると、血中コレステロール低下、骨粗鬆症予防、整腸作用に有効に働く食べ合わせになります。梅の有機酸が加わることで胃腸の働きが高まり、疲労回復にも有効に働きます。

納豆のみどり酢和え

納豆のみどり酢和え

納豆・エビ・トマト・きゅうりを一緒に取ると、血中コレステロールを低下させ、体内の余分なナトリウムを排泄して血圧を正常に保つ食べ合わせになります。低カロリーでビタミンやミネラルが豊富に含まれ、生活習慣病やダイエットにも有効に働きます。納豆のビタミンK2とエビのカルシウムが骨を強化し、トマトの酸味が疲労物質を取り除きます。きゅうりは温性の酢と一緒に取ると冷えを和らげる食材になります。

揚げ納豆と豚ひき肉のコロッケ

揚げ納豆と豚ひき肉のコロッケ

納豆と豚肉で作るコロッケは、豊富なビタミンB1やB2と、アミノ酸配合に優れているたんぱく質が一緒に取れるため、体力・気力を充実させて肌を艶やかにする食べ合せになります。じゃがいもに豊富に含まれるカリウムは、納豆のカリウムと一緒に余分な塩分を体外に排出し、血圧安定に働きます。ねぎとにんにくのアリシンがビタミンB1の吸収を高めて疲労回復に働き、しょうがの辛み成分が抗凝血作用に働きます。

釈迦こごり(釈迦っこごり、釈迦つむり)

釈迦こごり(釈迦っこごり、釈迦つむり)

釈迦こごりはお釈迦さまの誕生を祝う花祭りに作られる山梨県の郷土料理です。米の生産量が少ない山梨県では、「お練り」「ほうとう」など小麦粉を使った料理が多く、この釈迦こごりも小麦粉を使って作るのが一般的です。こごりは「塊」の方言で、「丸める」という意味で、お釈迦さまのゴツゴツした頭を模して小さな団子に丸めます。煎り大豆の香ばしさと食感が後を引く美味しさです。

タイ味噌

タイ味噌

徳島県南部の海岸地帯は黒潮が運ぶ海の幸に恵まれている地域です。ここではタイをまず刺身や切り身で食した後、切れ端や骨についた身をキレイに取り、味噌や砂糖を加えてタイ味噌を作ります。タイ味噌はなめ味噌の一種で、そのまま副食用としてもちいられる味噌です。そのまま酒の席に出され、またきゅうりやうどなどにつけて食べられます。タイの他、アカウオやメバルなどでも作られます。

凍み大根の煮物

凍み大根の煮物

凍み大根で作る煮物は、群馬県をはじめとする山形県や茨城県などの寒さ厳しい山間部の郷土料理です。大根を縦2つ割り(あるいは丸ごと)か3~4cmの輪切りにしてからたっぷりの熱湯で茹で、箸で穴を開けてわらを通し、戸外につるして凍らせます。日中は溶けて水分がポタポタ落ち、夜間は凍ってカチカチになる。この繰り返しを1ヶ月近く続けることで、大根の水分がなくなり、カラカラの凍み大根が出来上がります。水に漬けて戻してから料理に使いますが、大根のわずかな甘みが出て、煮物にぴったりの食材となります。保存性が高く、上手に乾燥させると一年間近く保存できます。

おばく(御麦)

おばく(御麦)

丸麦をやわらかく炊いた「おばく」は神奈川県津久井地方や隣接する山梨県上野原市などの郷土料理です。米のとれない山間部では白米はハレの日の貴重な食べ物で、日常的に食していたのは麦でした。「ばく」は「麦」のことで、主食だった麦を美味しく無駄なく食べる工夫から、小豆などの豆類や野菜などを少量混ぜて炊き、ねぎを混ぜ込んだ麦味噌をつけて食べます。一般に丸麦を使った場合は「ばく」、押し麦を使った場合は「麦飯」と区別されています。

ゆず寿司(かきまぜ)

ゆず寿司(かきまぜ)

「かきまぜ」とも呼ばれるゆず寿司は、ゆずの産地として知られる徳島県の旧木頭村(2005年合併で現在は那賀町の一部)の郷土料理です。那賀川上流はゆずの産地として知られ、古くからゆずを使った料理が作られています。寿司飯の合わせ酢にはゆずの搾り汁を使い、ゆず皮のみじん切りを混ぜ込むことで芳しいゆずの香りが堪能できる寿司です。