鶏手羽元のビール煮

鶏手羽元のビール煮

「液体のパン」と呼ばれるビールにはさまざまな栄養成分がバランスよく含まれています。牛肉をビールで煮込むビール煮はベルギーの代表料理。ここでは残ったビールで鶏手羽元を煮込んでみましょう。消化がよく良質なたんぱく質・ビタミンA・コラーゲンを持つ鶏肉と、たんぱく質やビタミンB群を持つビールを一緒に取ると、体力強化・抗酸化力・美肌などに優れた食べ合わせになります。

コンビーフとマカロニのトマト煮

コンビーフとマカロニのトマト煮

コンビーフは牛肉の保存食品で、良質なたんぱく質や鉄分を多く含んでいます。マカロニの糖質をプラスすることで、エネルギーが高まり、体力が強化され特に胃腸の消化吸収が高まります。リコピンが豊富なトマトが抗酸化力に働き、細胞の酸化を予防してくれます。

うずら豆のパンケーキ

うずら豆のパンケーキ

うずら豆はいんげんを完熟させたいんげん豆の1種で、うずらの卵のような模様をしています。主成分は糖質とたんぱく質で、食物繊維やカルシウムを豊富に含んでいます。うずら豆の糖質とじゃがいもの片栗粉を一緒に取ると体力が強化され、豊富な食物繊維が糖質の吸収を緩慢にして糖尿病の予防に働き、コレステロール低下に働く食べ合わせになります。

草団子

草団子

よもぎは全国の山野に自生し、葉のみならず茎・根・花(花穂)のすべてを食すことが可能な野草です。特有の香気を持ち、カルシウムや鉄などのミネラルを多く含み、中医学では「艾葉(がいよう)」と呼ばれ食欲増進、殺菌、整腸、高血圧予防などの症状に利用されています。やわらかな新芽を摘み、熱湯に通してから冷水でアク抜きし冷凍保存をしておくと、いつでも香り豊かな草団子を作ることができます。

ゴーヤとエビのかき揚げ

ゴーヤとエビのかき揚げ

ゴーヤはビタミンCやカリウムを豊富に含む利尿作用の高い南国野菜です。エビは高たんぱくで低脂肪、甘み成分に含まれるベタインとうま味成分に含まれるタウリンは血中コレステロールを低下させる働きを持っています。ゴーヤとエビを一緒に取ると、栄養バランスが高まり、高血圧の予防に有効な食べ合わせになります。ゴーヤ特有の苦みは加熱することでやわらぐので、苦みが苦手な方におススメです。

全粒粉入りヨーグルトホットケーキ

全粒粉入りヨーグルトホットケーキ

全粒粉は小麦を丸ごと挽いて粉にしたもので、ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富に含まれています。良質なたんぱく質や脂質を含む卵・牛乳・ヨーグルトと一緒に取ると、生命維持に必要な三大栄養素を取ることができ、体力が強化され免疫力が高まる食べ合わせになります。豊富なビタミンAが眼に栄養を与えて粘膜を強化し、食物繊維と乳酸菌が腸の働きを整えて便秘解消に働きます。

すいとん

すいとん

小麦粉の主成分は糖質で、常食すると胃腸が丈夫になり体力が強化されます。水分代謝を高める働きもあり、喉の渇きを止める効果が期待できます。豚肉のビタミンB1が疲れを取り去り、しいたけのビタミンDがカルシウム吸収を高めて骨粗鬆症の予防に働きます。しいたけ、にんじん、ねぎ、しょうがの高い抗酸化力と、優れたエネルギー源の小麦粉の食べ合わせは免疫力を高める滋養食となります。干ししいたけを戻す時は、常温よりも冷水で戻す方がうまみ成分のグアニル酸が多く引き出されます。

ミヨックク(ワカメスープ)

ミヨックク(ワカメスープ)

ミヨッククのミヨッ(ミヨク)は「ワカメ」で、ククは「スープ」。ワカメを煮込んだ韓国のスープで、その優れた栄養価から出産後に女性が食べる料理とされ、また母親に感謝する意味から誕生日の定番食ともなっています。ワカメ特有のヌメリ成分は食物繊維のアルギン酸で、体内の余分なナトリウムや腸内の余分なコレステロールを排出し、高血圧や脂質異常の予防に有効に働きます。栄養価の高い牛肉と強壮作用の高いにんにくをプラスすることで、体力を強化します。

ちまき

ちまき

ちまきは、もち米・うるち米・米粉などで作った餅、あるいは米を長円錐形、または三角形に形作り、笹・真菰(マコモ)・茅(チガヤ)などの葉で巻いてイグサで縛ったもの。ちまきの名の由来は、かつては茅(チガヤ)の葉で作られたため、「チガヤ巻き→チ巻き→チマキ(粽・茅巻き)」になったといわれています。もち米を植物の葉で包み、蒸す・ゆでるなどで食べる料理法は平安時代に中国から伝わったといわれており、『倭名類聚鈔(わみょうるいじゅしょう)』(931~938に編纂された辞書)には、灰汁で煮込むという製法が掲載されています。ここでは、もち米を笹の葉に包んでゆでる「三角ちまき」を作ってみましょう。笹の葉には殺菌・抗菌・防腐作用があるため、保存食としても優れています。もち米はたんぱく質やでんぷんを多く含み、消化器系を丈夫にして体力を強化する働きに優れています。また、体を温める作用も高いので、冷え性改善も期待できます。

柏餅

柏餅

端午の節句に柏餅を食べる習慣は日本独自のものです。柏の葉は新芽が出るまで古い葉が落ちないことから「子孫繁栄の縁起物」とされ、この柏の葉に包んで作る柏餅は江戸時代に広まりました。盛夏入りを前に小豆あんで作る柏餅は、不足しがちな栄養を補給して疲れを取り去り、胃腸を健やかにして便秘解消や体力を強化する行事食です。柏の葉は特有の香りや抗菌・防腐効果があり古くから食器の代わりとして使用されており、関西圏以南では柏の葉が自生していないなどの理由により、サルトリイバラ(サンキライ)などの葉が使われています。