サバ缶とヒジキのしょう油麹ふりかけ

サバ缶とヒジキのしょう油麹ふりかけ

サバは動脈硬化や心筋梗塞などを予防する不飽和脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(イコサペンタエン酸)、体のもとを作るたんぱく質、体に抵抗力をつけるビタミンB2を豊富に含んでいる青魚です。ヒジキはビタミンやミネラルを豊富に含む海藻で、特に豊富に含まれるカルシウムは、骨の成長や維持・高血圧や動脈硬化の予防・精神不安解消に働きます。サバとヒジキを一緒に取ると、動脈硬化や高血圧、脂質異常の予防に有効な食べ合わせになります。にんじんには血中の脂質を低下させる働きがあり、ヒジキの持つ浄化作用を高めます。ヒジキやごまの豊富な食物繊維と麹の乳酸菌が腸内環境を整えて便秘を予防し、コレステロール排泄をさらに促します。

糠漬けなすと枝豆のごま和え

糠漬けなすと枝豆のごま和え

なすは水分が多くビタミンやミネラル含有量はわずかですが、皮に含まれるナスニンにはコレステロールを下げ、動脈硬化を予防する働きを持っています。枝豆は大豆の未熟な実で、栄養分は大豆とよく似ており、アミノ酸配合のよい良質なたんぱく質やビタミンB1、カルシウムや鉄分などのミネラルなどを豊富に含んでいます。なすを糠漬けにするとビタミンB1や乳酸菌がプラスされ、枝豆の持つビタミンB1や食物繊維と一緒に、疲れや肩こり予防、整腸作用やコレステロール値低下に有効な食べ合わせになります。ごまの不飽和脂肪酸やビタミンEが血管をしなやかにするため、動脈硬化や脂質異常の予防効果がより一層高まります。

サバの糠煮

サバの糠煮

糠味噌で魚を炊き上げる糠煮は、北九州小倉地方でよく作られる郷土料理です。イワシやサバなどの青魚で作られることが多く、糠を糂汰(じんだ)と呼ぶことから「糂汰煮」とも呼ばれています。サバは消化吸収に優れた栄養魚として古くから食べられていた魚です。体のもとを作るたんぱく質、体を元気にするビタミンB1、抗酸化力のある脂質、コレステロール値低下に働くナイアシンヤタウリンなどが豊富に含まれているため、動脈硬化や血栓予防などの生活習慣病予防に優れた働きをします。コレステロール値低下は糠味噌に含まれる乳酸菌の働きによってさらに高まり、脂質異常や動脈硬化などの生活習慣病予防に効果を発揮します。

塩麹入りパセリソースのそばパスタ

塩麹入りパセリソースのそばパスタ

そばの主成分は消化のよいでんぷんで、即エネルギー源として働きます。たんぱく質は白米や小麦よりも多く、ビタミンB群を豊富に含んでいます。パセリはビタミンCとカロテンを豊富に含み、特有の香りは胃に適度な刺激を与えて消化を高め食欲増進に働きます。そば・パセリ・ホタテを一緒に取ると、食欲が増進されて体力が強化し、ホタテの遊離アミノ酸のタウリンが血中コレステロールの低下に働くため、脂質異常や高血圧の予防に有効な食べ合わせになります。

刺身の塩麹和え

刺身の塩麹和え

サーモンとブリは不飽和脂肪酸のEPA(イコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)を豊富に含んでいる魚です。EPAは血小板の凝集を抑えて血を固まりにくくし、DHAは老化を防止し脳の機能を高める働きを持っています。イカには強い抗酸化作用を持つ遊離アミノ酸の一種であるタウリンが豊富に含まれています。塩麹に漬けることで魚の持つ栄養成分の体内吸収が高まり、免疫力が強化され、動脈硬化や脂質異常の防止に働きます。魚の良質な脂質は、生食すると無駄なく取り入れることができます。

納豆の塩麹漬け

納豆の塩麹漬け

納豆の麹和えは山形県の米沢市を中心とした置賜地方が発祥といわれ、「五斗納豆(ごどなっとう)」とも呼ばれる納豆に麹と塩を混ぜて熟成させた食べ物です。名の由来は「納豆一石に麹と塩を五斗混ぜて作る」「上杉鷹山が五斗瓶で作ることを奨励した」などと伝えられています。納豆菌によって消化の高まった納豆と、切り干し大根、きくらげ、にんじんを一緒に取ると、体の生理機能が整えられ、免疫力が高まる食べ合わせになります。高血圧・動脈硬化・脂質異常の予防に有効な保存食品です。

基本のごま酢

基本のごま酢

ごまと酢で作る「ごま酢」は、高血圧・動脈硬化・脂質異常などの生活習慣病の予防に優れた成分が無駄なく取り入れられる合わせ酢です。ごまの成分の約半分はリノール酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸で、コレステロールの調整に働く脂質です。さらに、ビタミンEや抗酸化作用を持つセサミンなどの効能が一緒に働き、常食すると血管がしなやかになり、老化防止が期待できます。ごまは外皮がかたいので、よくすって消化をよくしましょう。野菜類、乾物、酢でしめた魚介類などの食材とよく合う合わせ酢です。

昆布酢そうめん

昆布酢そうめん

そうめんは小麦粉を主原料とする乾麺の一種です。主成分は糖質で、たんぱく質やカルシウムは米よりも多く含まれています。糖質が多いため主要なエネルギー源となり、ビタミンB群を補うと夏バテ予防に有効になります。昆布酢には昆布から水溶性繊維のアルギン酸が溶け出ており、アルギン酸は余分な塩分を体外に排出し、降圧や血中コレステロール軽減に働きます。そうめんと一緒に明太子・卵・昆布酢を一緒に取ると、栄養バランスが高まり、疲労回復、高血圧や脂質異常の予防に優れた食べ合せになります。酢の酸味成分が食欲を増進させ、薬味の抗酸化成分が細胞の酸化防止に働きます。

朴葉味噌

朴葉味噌

朴の葉に味噌といろいろな食材をのせ、火にかけて焼きながら食べる朴葉味噌は、岐阜県飛騨地方に伝わる郷土料理です。三年続けて食べると身上がつぶれるといわれるくらい、食が進む名物料理です。飛騨地方の山林ではうちわほどの大きさ朴の木が自生しており、これを陰干しにして保存し使用します。冬の寒さが厳しい飛騨では、漬物樽の漬物が凍ることもしばしばで、本来は凍った漬物を朴の葉にのせ、囲炉裏で焼いたのがはじまりと伝えられています。漬物を焼いて食べるという食文化は飛騨地方限定といわれ、今では居酒屋のメニューとしても登場するほどポピュラーになりつつあります。

のっぺい汁

のっぺい汁

のっぺい汁は全国各地に古くから伝わっている郷土料理です。季節の具材を煮てから葛粉などでトロミをつけます。そのため汁が粘ってぬるりとすることから、「ぬっぺい→のっぺい」と呼ばれるようになったといわれています。しかし、新潟県の「のっぺい汁」は葛粉などを使わずにさといもで自然にトロミをつけるのが特徴です。汁と呼ばれていますが、汁物というよりも煮物に近く、冷ましてから食すこともあります。新潟特産の鮭を入れるなど、具材は新潟県内でも多彩なバリエーションがあり、盆や正月などのハレの日には必ず作られる家庭料理です。