きらずまめし

きらずまめし

おからに新鮮な魚をまぶす「きらずまめし」は大分県臼杵地方の郷土料理で、祇園祭に欠かさず登場する料理です。おからはかつて、「料理するのに切る必要がない=きらず」という意味から「きらず」と呼ばれていました。魚はシビマグロ(マグロの大きなもの)の他、ブリ、カツオ、アジなど鮮度のよいもので作ります。

そぼろ納豆

そぼろ納豆

茨城県は納豆生産が日本一の県で、そぼろ納豆は冷蔵・冷凍技術がなかった時代に誕生した保存食です。塩漬けした切り干し大根を納豆に加えて調味することで、かつては1日しか保存できなかった夏場の納豆を日持ちのする保存食品にしました。1週間ほど寝かすことで塩分がなじみ、風味が出てきます。麹を加えて作ることもあり、酒の肴にも供されます。

冷や汁(山形)

冷や汁(山形)

冷や汁は米沢藩の陣中食ともいわれている郷土料理です。宮崎県の郷土料理「冷や汁」は熱いごはんや麦飯にかけて食べる冷たい汁物ですが、山形県の冷や汁は「三杯漬け」ともいうようにお浸しの部類に入る料理です。季節によって食材は変わりますが、必ず入れるのが「凍りこんにゃく」です。

おくずかけ

おくずかけ

おくずかけは、お盆やお彼岸、特に仙台七夕祭りに欠かせない宮城県の郷土料理です。季節により中身の野菜はいろいろ変わり、またうどんやそうめんを入れることもあり、日常生活でもよく作られます。中国の普茶料理の献立のひとつである「雲片(ウンペン)」が由来の料理だといわれています。

納豆汁(山形)

納豆汁(山形)

山形県の郷土料理で、雪が深く春の七草を揃えることが困難だったことから、七草粥の代わりに納豆汁を食べたといわれています。具は各家庭で異なりますが、必ず入るのが「いもがら」です。いもがらはさといもの葉柄(ようへい:葉や茎の部分)を乾かしたもので、「干しずいき」とも呼ばれています。低エネルギーでカルシウム・カリウム・食物繊維などが豊富に含まれ、骨や歯の強化、血圧安定やコレステロール低下に有効な食材です。

根菜ときのこの豆乳グラタン

根菜ときのこの豆乳グラタン

根菜ときのこは、ともに豊富に含んでいる食物繊維が大腸内で発がん性のある有害物質の生成を抑制するため、大腸がん予防に有効な食べ合せになります。にんじんのβーカロテン、まいたけのβ―グルカン、豆乳のイソフラボンが細胞の酸化を予防して活性酸素撃退に働きます。免疫力が強化され、便秘や生活習慣病の予防にも優れています。

豆とドライフルーツの梅酒煮

豆とドライフルーツの梅酒煮

豆とドライフルーツは、ファイトケミカルの宝庫のような食べ合わせです。高い抗酸化力・豊富な食物繊維・ビタミン・ミネラルが細胞の酸化を予防して免疫力を強化し、抗がん作用に働きます。梅の効能が溶け出た梅酒に漬けることで、胃腸の働きが高まり、高い便秘解消が期待できます。

しめじ・えのきだけ・糸昆布の落花生和え

しめじ・えのきだけ・糸昆布の落花生和え

しめじとえのきだけは低エネルギーで食物繊維を豊富に含んでいるきのこです。豊富な食物繊維が腸内の有害物質を排泄し、便秘や動脈硬化予防にも有効に働きます。糸昆布が大腸内での有害物質の生成を抑制し、落花生のたんぱく質・脂質・ビタミンB群などが肝機能を増進して腸内の有害物質の排泄を促進するため、大腸がんの予防に有効な食べ合せになります。落花生の皮には「レスベラトロール」という高い抗酸化力を持つポリフェノールが含まれているので、皮ごと使うとがん予防効果がさらに高まります。

おからの根菜汁コチュジャン添え

おからの根菜汁コチュジャン添え

おからは「豆乳を搾り取った残りかす」ですが、栄養成分は豆腐に近く、食物繊維・カルシウム・カリウム・鉄分などは豆腐よりも多く含んでいます。食物繊維が豊富な根菜類と一緒に取ると、血液中の脂質濃度が下がり、脂質異常の予防に有効に働きます。腸内が整えられることで便秘が解消され、糖尿病の予防も期待できる一品です。ヘルシーなダイエット食としてもおススメです。

きのこと豆のマリネ

きのこと豆のマリネ

きのこと豆類で作るマリネは、食物繊維が豊富に取れる一品です。ビタミンやミネラルも豊富に含まれており、コレステロール低下や体調維持に働きます。大豆に含まれるたんぱく質にはコレステロールを下げる働きがあり、オリーブ油の一価不飽和脂肪酸がその働きをさらに高めます。トマトの抗酸化力がLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の酸化変性を予防し、動脈硬化や心臓病の予防にも有効。糖尿病予防も期待できます。