柿の白和え

風邪、美肌、抗酸化力

① 柿は皮をむき、細目の拍子切りにする。
② しめじは石づきを取り、細かく小房に分ける。
③ しいたけは水で戻し、石づきと軸を取り、かさと軸を細切りにする。
④ こんにゃくは熱湯に通し、細切りにする。
⑤ 鍋にしめじ・しいたけ・こんにゃく、Ａを入れ、煮汁がなくなるまで煮る。冷ましておく。
⑥ 豆腐は熱湯にさっと通し、重しをしてしっかり水切りする。
⑦ すり鉢にごまを入れてよくすり、豆腐を加えてよくすり混ぜ、砂糖と塩を加えてさらによくすり混ぜる。
⑧ ⑦の白和え衣と柿、しめじ、しいたけ、こんにゃくを和える

柿の入ったフルーツ感覚の白和えは、柿の生産県である奈良県の郷土料理です。白和えとは、野菜などの精進物を豆腐と白ごまの和え衣で和えた料理のことで、精進料理には欠かすことのできない一品です。大和の白和えは、春は山菜、夏は夏野菜、秋は柿やきのこ、冬は冬野菜と、春夏秋冬その季節ごとの食材で作られ、法事や仏事に必ず作られる料理となっています。

ビタミンＣを豊富に含む柿は、薬のない時代から貴重な民間薬として利用されてきた果物です。日本の秋を代表する果物で、キレイな色は抗酸化力の高いカロチノイドです。豆腐とごまに含まれる良質なたんぱく質・脂質と一緒に取ると、粘膜が強化されて風邪予防や美肌効果が期待できる、優れた食べ合せになります。高血圧や動脈硬化などの予防にも有効に働きます。