こんじょなます

健脳、老化や生活習慣病予防に有効
こんじょなます
30
132
1.5
1人分

材料

(5~6人分)
打ち豆50g 
大根正味500g
にんじん5cm長さで70g
油揚げ1枚
しいたけ2個
Aしょう油50cc
砂糖小さじ1/2
みりん小さじ1

効能

脳の活性化、老化防止、コレステロール低下

作り方

① 大根は皮をむき、5cm長さの細切りにする。
② にんじんは皮をこそげ、5cm長さの細切りにする。
③ 油揚げは熱湯を回しかけ、細切りにする。
④ しいたけは石づきを取り、細切りにする。
⑤ 鍋に大根、にんじん、油揚げ、しいたけ、さっと洗った打ち豆を入れ、かぶる位の水を注ぎ入れる。
⑥ ⑤にAを入れて火にかけ、野菜が煮えたら出来上がり。

解説

「ごんざ」「煮なます」とも呼ばれる「こんじょなます」は、打ち豆を使った福井県の郷土料理です。打ち豆とは、水に漬けてやわらかくした大豆を叩いて潰し、さらに乾燥させた大豆加工食品です。平たくひび割れが多く入っていることで火の通りが早く、汁ものや酢の物などさまざまな料理に使われ、福井県では今尚、多くの家庭で使用されている食材です。油揚げが貴重だった頃に油揚げの代わりとして使われ、報恩講の精進料理には欠かすことのできない食材です。

コメント

大豆を潰して作る打ち豆は、「畑の肉」と呼ばれるように、肉や魚に劣らない良質なたんぱく質と脂質を豊富に含んでいます。その他、ビタミンB群やE、食物繊維、レシチンやサポニンなどといった機能性のあるに成分を含み、健脳や老化防止、生活習慣病予防に有効に働く食材です。大根は加熱すると胃腸が温まり消化吸収が高まります。にんじんとしいたけが抗酸化力を高め、油揚げのビタミンEが老化防止に働きます。

●「打ち豆」打ち豆は大豆を2時間ほどぬるま湯に漬けた後、石臼などの上にのせて木槌で打って潰し乾燥させたものです。丸ごとの大豆を加熱して潰してあるので、栄養価も高く早く煮えるなど使い勝手に優れた食品です。地域によって使われ方は様々ですが、味噌汁・酢の物・煮物に入れたり、野菜や油揚げと一緒に炊き込みごはんなどに利用されています。本来は冬の保存食品であり、報温講などに使われていた食材で、福井県、滋賀県、福島県、山形県などでは古くから伝統的な食品として日常の食生活に用いられていました。打ち豆の原材料の大豆は「畑の肉」と呼ばれるように、肉や魚に劣らない良質のたんぱく質と脂質を豊富に含んでいます。たんぱく質はアミノ酸配合に優れ、脂質はコレステロール値を下げるリノール酸です。ビタミンB群、ビタミンE、食物繊維、カルシウム、レシチン、サポニンといった栄養成分を含んでおり、生活習慣病の予防に有効な食材です。
こんじょなます
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