1981年(昭和56年)、「なっ=7」「とう=10」の語呂合わせから関西納豆工業協同組合が関西地域限定の記念日として制定しました。その記念日を1992年(平成4年)、全国納豆協同組合が改めて「納豆の日」と位置付け、全国記念日として制定し現在に至っています。納豆は日本生まれの発酵食品で、近年の研究により次々と新たな効能が発見されています。特有の「ナットウキナーゼ」には血栓溶解作用があり、働く時間は8~12時間といわれています。血栓は夜中から明け方に発生しやすいので、血栓溶解作用を期待するなら夜に食べると効果的です。
納豆と味噌はともに大豆を原料とした発酵食品です。発酵の過程で大豆の良質なたんぱく質がアミノ酸に代わり、消化酵素が分泌されるため消化吸収が高まります。ビタミンE・レシチン・イソフラボンなどの成分が抗酸化力を発揮して脳を活性化し、老化防止に働きます。野菜は好みのものを用意してください。納豆と味噌に含まれないビタミンCの補給源になります。コレステロール低下や美肌にも有効な食べ合わせです。
納豆は納豆菌の働きによって消化酵素が分泌されるため消化吸収が促進される食べ物です。そばには糖質・たんぱく質・ビタミンB群、海苔にはビタミンAやCが豊富に含まれ、納豆と一緒に取ると、美肌や美白が期待できる食べ合わせになります。豊富なカルシウムが骨を強化して骨粗鬆症の予防に働き、カリウムが血圧安定に働きます。
そばに含まれるビタミンPの一種であるルチンは、毛細血管を強化し、毛細血管の細胞壁から血液を浸出させる働きに優れています。その働きで毛母細胞に栄養が十分に届き、新陳代謝が活発になり、健康な髪の毛作りに働きます。納豆とオクラでたんぱく質・脂質・βカロテン・ビタミンE・ビタミンCを補給し、生活習慣病予防にも有効な一品です。
イカはアミノ酸組成に優れたたんぱく質を含み、糖質や脂質が少ない低カロリー食品です。きくらげはミズナラなどの樹木に生える食用きのこで、特有の歯ざわりを持ち、食物繊維やカルシウム、ビタミンDを豊富に含んでいます。イカ・きくらげ・納豆を一緒に取ると、血中コレステロール低下、骨粗鬆症予防、整腸作用に有効に働く食べ合わせになります。梅の有機酸が加わることで胃腸の働きが高まり、疲労回復にも有効に働きます。
血栓予防効果の高い納豆と青じそ・にんにく・梅干しを一緒に取ると、良質なたんぱく質と高い抗酸化力が血管を強化し、血液サラサラに働く食べ合わせになります。にんにくのアリシンは加熱するとアホエンという物質が生成され血栓予防に働きます。さらにオリーブ油のオレイン酸が血中の悪玉コレステロール低下に働き、食欲も増進される一品です。
イワシとごまの脂質は良質な不飽和脂肪酸で、コレステロールを調整し、動脈硬化などの生活習慣病を予防する働きに優れています。さらに、イワシの脂質は抗酸化力が高く、ごまに含まれるセサミンと一緒に細胞の酸化を防いで老化防止に働きます。納豆・味噌と抗酸化力の高い食材がプラスされ、がん予防も期待できます。
完熟したトマトはビタミン類の宝庫です。トマトの赤い色素に含まれるリコピンは、βーカロテンの約2倍の抗酸化力を持ち、細胞酸化の予防に強力に働きます。チーズは良質なたんぱく質やカルシウム、ビタミンAやB群を豊富に含み、納豆同様に消化吸収に優れています。トマト、納豆、チーズを一緒に取ると、高血圧が改善され、骨が強化されて骨粗鬆症予防に働く食べ合せになります。美肌効果も期待できる一品です。