イワシの日

「イ=1」「ワ=0」「シ=4」の語呂合わせから、1985年(昭和60年)、大阪府多獲性魚有効利用検討会(大阪おさかな健康食品協議会)が記念日として制定しました。大阪湾はイワシ類が大量に獲れる場所であることから、イワシの有効性を広くアピールすることを目的としています。イワシは特に脳細胞を作る材料となるDHAを豊富に含んでいる青魚です。

イワシの梅煮

イワシの梅煮
イワシを梅干しやしょうがと一緒に煮付ける梅煮は、イワシ特有の臭みを消すと同時に、梅干しのクエン酸やしょうがの辛み成分ショウガオールが、イワシに含まれる不飽和脂肪酸の酸化防止に働きます。そのため、良質の脂質が有効に取り入れられ、血液の流れがよくなり、脳の働きを高めて老化防止に効果を発揮します。イワシの下に経木を敷いて煮ると、イワシが鍋に付くのを防ぐことができます。

イワシのつみれ汁

イワシのつみれ汁
たっぷりのごぼうのささがきと味噌で作るイワシのつみれ汁は、イワシの血液をサラサラにする働きが強化されるため、脳血栓や心筋梗塞などの予防効果が期待できる食べ合わせです。イワシにはカルシウム吸収を高めるビタミンDが豊富に含まれており、骨や歯を強化して精神安定に働きます。ごぼうの食物繊維が胃や腸を掃除して便秘予防に働き、腸内の善玉菌の発育を助けます。

イワシと豆腐の煮物

イワシと豆腐の煮物
イワシは血流をよくする多価不飽和脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸)を豊富に含んでいる青魚です。EPAは血中コレステロールを低下させる働きにも優れ、豆腐(マグネシウム)・にんじん(カリウム)・えのきだけ(食物繊維)と食べ合わせると、高血圧の予防に優れた働きを発揮します。しょうがを加えて、イワシの臭みを消すと同時に、脂肪の酸化を防ぎます。

イワシのけんちん焼き

イワシのけんちん焼き
イワシは良質なたんぱく質と多価不飽和脂肪酸のEPA(イコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)を豊富に含んでいる青魚です。良質なたんぱく質が血管を強化し、EPAやDHAが血中コレステロールの低下に働きます。にんじん・ごぼう・しいたけの食物繊維が血管壁へのコレステロールの沈着を防ぎ、豆腐の大豆たんぱくがコレステロールを低下します。脳の老化防止にも有効な食べ合わせです。

イワシのトマト煮

イワシのトマト煮
良質なたんぱく質や脂質を含むイワシは、免疫力の働きを正常にしてアレルギー症状を抑える働きを持つα―リノレン酸のEPA(イコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)を豊富に含んでいます。トマトに含まれるポリフェノールのナリンゲニンカルコンと一緒に取ると、花粉症症状の緩和が期待できる食べ合わせになります。ナリンゲニンカルコンは果皮の部分に多く含まれているので、トマトは皮ごと使うのがベストです。

あさつきとイワシのマリネ

あさつきとイワシのマリネ
イワシは私たちが体内で作ることのできない多価不飽和脂肪酸のEPA(イコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)を豊富に含んでいる青魚で、あさつきのアリシンや大豆のリノール酸と一緒にコレステロール値低下に働きます。あさつき、イワシ、大豆にはカルシウムが豊富に含まれ、歯や骨の強化・精神安定・筋肉のけいれんを治すなど、体のさまざまな症状の緩和に働きます。オリーブ油に含まれる一価不飽和脂肪酸のオレイン酸は血中LDL(悪玉コレステロール)を低下させる働きに優れ、動脈硬化の予防に有効です。

イワシの酢しょうゆ煮

イワシの酢しょうゆ煮
イワシは私たちの体の中で作ることのできない多価不飽和脂肪酸のEPAやDHAを豊富に含んでいる青魚です。特に多く含まれるEPAは血中コレステロールを下げ、血管をキレイにし、がん抑制作用に働きます。イワシ、酢、しょうがを一緒に取ると、血流が促進されて動脈硬化や脂質異常の予防、胃腸の働きが高まり体を温める食べ合わせになります。酢とショウガオールが酸化防止に働き、脂肪の酸化が予防されて有効に活用されます。しょうがの消臭作用が、イワシの臭いを消してくれます。

イワシの木の葉焼き

イワシの木の葉焼き
イワシとパプリカは、イワシのEPA(イコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)が血小板凝集を予防し、パプリカの葉緑素や食物繊維が余分なコレステロールを排出するため、血液の粘りが和らぎ血流がよくなる食べ合わせです。抗凝血作用のあるしょうがとにんにくをプラスすることで、血液サラサラ効果がさらに高まります。酸化されやすいイワシの良質な脂質は、β―カロテンが豊富なパプリカや付け合わせの野菜に含まれるカロテンやビタミンCと一緒に取ることで、体内での酸化が予防されます。