ふきのとうの日

「ふ(2)」と「とう(10)」の語呂合わせで、宮城県古川市の「ふるさとプラザ」が1993年(平成5年)に制定した記念日です。ふきのとうは春一番に顔を出す山菜のトップバッターです。

ふきのとうの豚肉巻き

ふきのとうの豚肉巻き
たんぱく質・脂質・ビタミンB1を豊富に含む豚肉と、胃腸の働きを高めるふきのとうを一緒に取ると、消化吸収力が高まって体力が増強し、疲労や肩こりなどの症状緩和に有効な食べ合わせになります。ふきのとうにはふきよりもカロテンやビタミンCが多く含まれ、春先の粘膜強化に働きます。

ふきのとうのカレー天ぷら

ふきのとうのカレー天ぷら
ふきのとうの苦みは、寒い土の中でしっかり蓄えたビタミンやミネラルによる成分です。特有の苦み成分ポリフェノールが胃腸の働きを整え、香り成分が精神安定に働きます。衣にカレー粉を加えて抗酸化力を高め、免疫力を高めます。包丁の腹でふきのとうを叩くのは、芯までよく火が通るようにするためです。

味噌ばっけ餅

味噌ばっけ餅
岩手県や秋田県などの東北地方では「ふきのとう」のことをばっけ(ばっけや)と呼びます。この味噌ばっけ餅は待ちわびた春一番の味を堪能できる岩手県の郷土料理です。ふきのとうはふきの花蕾(からい)で、早春に土の中から葉柄に先立って芽を出し、独特の香りと苦みを持っています。ふきのとうと味噌で作る「ふき味噌(ばっけ味噌)」はごはんにのせたり、酒の肴、薬味などに親しまれています。

ふき味噌

ふき味噌
ふきのとうと甘味噌を練り合わせて作るふき味噌は、ほどよい苦みを持ったこの季節ならではの一品です。ふきのとうの特有の苦みはフキノール酸やケンフェノールなどのポリフェノール類で、フキノール酸は、血中ヒスタミンの働きを抑え、花粉症に効果があるといわれています。黒ずむのは豊富に含まれているポリフェノールのため。冷蔵庫に入れておけば、約1ヶ月は保存が可能です。