ひっつみの日

12月3日を「ひいふうみい」と呼ぶ語感が、「ひっつみ」に似ているという理由から、岩手県生めん協同組合が制定しました。「ひっつみ」は岩手県の郷土食で、すいとんのような料理。練った小麦粉を手でひっぱって契って(=ひっつみ)作られることが、その名の由来です。好みの野菜をたっぷり入れたしょうゆ味の汁物で、タネ(練った小麦粉)をたくさん入れると主食にもなります。体が温まり栄養バランスに優れた食べ物で、寒い時期には特におススメです。

ひっつみ汁

ひっつみ汁
鶏肉と野菜をたっぷり入れて作るひっつみ汁は、栄養バランスに優れた健康メニューです。ひっつみタネの小麦粉の主成分である糖質は、たんぱく質・カルシウム・鉄を米よりも多く含んでいます。小麦粉には気力を増す働きがあるため、常食すると胃腸が丈夫になり、豊富な食物繊維が便秘を解消し、血中コレステロール低下に働くため、糖尿病の予防食としても有効です。

トマト入りデザートひっつみ

トマト入りデザートひっつみ
小麦粉・トマト・きな粉は、血圧低下や抗がん作用が期待できる食べ合わせです。小麦粉を取ることで、体力強化と同時に、水分代謝が高まり体のほてりを鎮める作用に働きます。きな粉の原料は畑の肉と称される大豆で、良質なたんぱく質・脂質・ビタミンB群・ビタミンE・カルシウム・食物繊維などの栄養成分、さらにレシチン・サポニンといった機能性成分を豊富に含んでいます。小麦粉の糖質と一緒に取ることで体力が強化し、生活習慣病の予防に有効に働きます。トマトの抗酸化力が抗がん予防に働き、レシチンが健脳効果に有効です。