風祭り
立春から数えて二百十日前後にあたる9月1日頃は稲の開花期に当たります。同時に台風などの来襲がもっとも多い時期です。この時期の風は収穫前の農作物に影響を与えることが多く、そのため風害を鎮め、春から夏にかけて大切に育ててきた農作物が風害に遭わないよう豊作を祈願する風祭りが行われます。この日は稲田に入るのを避け、稲穂を神様に供え、きのこ飯と焼き味噌を添えます。焼き味噌を供えるのは、焼き味噌を食べると風神はより一層の力がついて、あっという間に吹き抜けてしまうと信じられているゆえです。風祭りでは富山県富山市の「おわら風の盆」が全国的に有名です。