山遊び(野遊び・野がけ・山行き)

山遊びとは旧暦の3~4月の一定の日に、春の野や山に出かけ、草花を摘み景色を楽しみ、酒盛りをしながら歌ったり踊ったりして一日を過ごす行事です。日程は地域によって日が定められており、東北地方は4月17日に行われることが多く、この日は重箱に煮しめや焼き魚などを詰め、見晴らしのよい高い山に登り、「作神さまにあげ申す」と唱えてお祝いをします。この山遊びは若い男女の縁を定める色合いを濃く持っており、奈良時代に行われていた「歌垣(うたがき)」の風習を濃厚に残した行事と推測されています。「歌垣」とは近隣の村里の男女が山に集い、短歌を詠みあって求婚するという行事。生命の誕生する春と、実りの秋の年2回行われた男女の野外パーティーといえるものです。

野菜の煮しめ

野菜の煮しめ
根菜類を中心に作る野菜の煮しめは、炭水化物・ビタミン・ミネラルが豊富に含まれ、生活習慣病の予防に優れた食べ物です。豊富なカリウムが体内のナトリウムを調整し、食物繊維が血中コレステロールや腸内の老廃物を排出し、高血圧や脂質異常の予防に働きます。免疫力が強化され、便秘解消にも有効です。

つゆ煮しめ

つゆ煮しめ
福島県会津地方に数百年も前から伝わる郷土料理です。ここ会津では吉凶の寄り集まりに出される膳料理にはほとんど手をつけずに持ち帰る風習があります。その時にこの「つゆ煮しめ」を酒の肴にするため、別名「煮ざかな」とも呼ばれています。主に山間部で作られ、つと豆腐(別名こも豆腐・しの豆腐)が必ず入りますが、材料や作り方には多少の違いがあります。

煮しめの卵とじ

煮しめの卵とじ
ビタミン・ミネラル・炭水化物・食物繊維が豊富な煮しめに、鶏肉と卵を加えて作る卵とじは栄養バランス満点の「煮しめ応用」レシピです。鶏肉と卵の良質なたんぱく質と脂質が加わることで、体力や免疫力が高まります。腸内環境が整えられコレステロール値低下や便秘予防にも優れています。