初午(はつうま)

2月最初の午の日で、お稲荷さまの縁日。この日には小豆飯を炊いて食べます。お稲荷さまはキツネの背中に乗ってやってくるといわれていますが、稲荷は「稲生り」で農事の神さま、水田の守護神です。豊かな実りは藩の繁栄にも結びつくため、お稲荷さまは開運の神としても祀られています。小豆飯の他に、団子に納豆をかけて食べると丈夫な糸の繭ができるという言い伝えもあります。2009年の初午は2月6日(金)、二の午は2月18日(水)、三の午は3月2日(月)。初午の早い年は「火早い」という迷信があり、火防の祭りをしたり、屋根に水をかけたりする風習もあります。

小豆飯

小豆飯
小豆の主成分は糖質とたんぱく質で、ビタミンB1や食物繊維が多く含まれています。このことから、かつては定期的に小豆飯を食べることで不足しがちなたんぱく質やビタミン類を補い、体調を整える食習慣がありました。小豆と米は一緒に取ることで双方に不足している必須アミノ酸を補うことになり、アミノ酸スコアが満点になる食べ合わせになります。

納豆味噌

納豆味噌
納豆と味噌はともに大豆を原料とした発酵食品です。発酵の過程で大豆の良質なたんぱく質がアミノ酸に代わり、消化酵素が分泌されるため消化吸収が高まります。ビタミンE・レシチン・イソフラボンなどの成分が抗酸化力を発揮して脳を活性化し、老化防止に働きます。野菜は好みのものを用意してください。納豆と味噌に含まれないビタミンCの補給源になります。コレステロール低下や美肌にも有効な食べ合わせです。