三日トロロ

三日の日は、やまのいもをすりおろしたトロロを米飯にかけるトロロ飯を食べます。地域によってはトロロの代わりに納豆を食べる所もありますが、どちらも消化酵素を多く含んでおり、お正月のご馳走を食べ過ぎすぎたお腹を軽くしてくれる働きを持っています。特にトロロに含まれる消化酵素のアミラーゼは、食べ始めてから10分程度で消化が進むという即効性を持っています。その優れた消化力が食べ物の栄養成分を無駄なく効率よく消化してくれるため、体力が増強されます。消化酵素の働きは細胞をできるだけ細かくするとより高まり効果を発揮します。

トロロ飯(三日トロロ)

トロロ飯(三日トロロ)
やまのいもは食物繊維やビタミンCを多く含み、でんぷん分解酵素のアミラーゼ含有は大根の約3倍といわれています。粘性物質はグロブリン様のたんぱく質にマンナンが結合したもので、ヌメリは水溶性食物繊維。これらの成分により、食べ続けても害がないといわれ、滋養強壮に働きます。酵素の効果は細胞を細かくするほど効果的なので、すりこ木でよくすりましょう。すりこ木でする前にすり鉢の周りですると、キメ細かくなめらかに仕上がります。

モロヘイヤとろろ

モロヘイヤとろろ
モロヘイヤとマグロは鉄分とビタミンB1を豊富に含み、貧血予防や疲労回復に有効な食べ合わせです。モロヘイヤのネバリ成分にはコレステロール除去の働きがあり、マグロのEPAと一緒に脂質異常や動脈硬化の予防に働きます。マグロの脂質DHAは記憶力や集中力を高めます。

粉茶トロロとマグロのやまかけ

粉茶トロロとマグロのやまかけ
粉茶のカテキン、マグロのDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(イコサペンタエン酸)、長いもの酵素は免疫力を高めてアレルギー症状を緩和する食べ合わせです。加熱しないで食べることで、マグロの良質な脂質や長いもの酵素を十二分に取り入れることができます。高血圧や糖尿病の予防、老化防止にも有効です。

トロロ麦飯

トロロ麦飯
トロロとはすりおろした状態でネバリのある食べ物の総称ですが、一般的には強い粘性を持つすりおろしたやまのいもを指す言葉として使われています。でんぷん分解酵素のアミラーゼを豊富に含むやまのいもと、ビタミンやミネラル含有が高い麦飯を一緒に取ると、サラッとした食感と胃もたれしない消化のよさが特徴の滋養に溢れた食べ合わせになります。消化吸収や整腸作用に優れた味噌をプラスすることで体力が強化され、特に体力の落ちた時におススメです。

焼き車麩のとろろがけ

焼き車麩のとろろがけ
車麩は小麦粉のグルテンから作られ、良質なたんぱく質と脂質を持つ栄養価の高い食材です。長いもは消化酵素のジアスターゼやアミラーゼを豊富に含み、車麩と一緒に取ると滋養強壮に優れた食べ合わせになり、特に病後や体力の落ちた時におススメです。長いもの消化酵素は細胞をできるだけ細かくすると働きがより一層高まります。

トロロと春菊の味噌汁

トロロと春菊の味噌汁
春菊は常食すると胃腸が丈夫になり、豊富に含まれるβ‐カロテンや薬効は加熱することで含有量が高まります。長いもが含有するコンドロイチンが潤滑油の働きをして軟骨の弾力を維持し、味噌の不飽和脂肪酸がその働きをさらに高めます。