盆釜(ぼんがま)

盆釜は、お盆に川原・道端・寺の前などの野外に竈(かまど)を築いて煮炊きし、共同で食事をする行事です。お盆の14日に行われるのが一般的ですが、15日に行う地域もあり、地域によっては女性ばかりとか、子ども(特に女児)たちだけとかの行事になっている所もあります。先祖の霊についてやってくる外精霊(そとしょうりょう 無縁仏のこと)を供養し、慰めて帰すのが本来の目的ですが、実際は骨休めのレクリエーションになっていたようです。「川原飯(かわらめし)」「お夏飯(おなつめし)」「辻飯(つじめし)」などとも呼ばれ、五目飯や百合飯などの変わり飯にするのが慣わしで、これを豆や柿の葉に持って食べます。子どもの遊びである「ままごと」は、この盆釜が遊びに転化したものといわれています。

五目飯

五目飯
五目飯は野菜や鶏肉など、数種の具をしょうゆ味で炊き込んだごはんで、「かやく飯」「骨董飯(こっとうはん)」とも呼ばれています。たんぱく質・糖質・脂質・ビタミン・ミネラル・食物繊維がバランスよく取れ、体力強化と同時に体の生理機能を整えます。具は好みのものを入れてください。米は胚芽部分を残した胚芽米を使うと、ビタミンB1やビタミンEの含有量が倍増し、疲労回復や老化防止効果が高まります。