大黒様の年取り・大黒様の嫁迎え
12月の9日前後には「大黒様の年とり」「大黒様の嫁迎え」と称した大黒様を祭る行事が各地で行われます。大黒様はもともとヒンドゥー教の神様ですが、日本の大国主命と神仏習合してできた神道の神様となり、また七福神の一人でもある神様です。この日には大雪が降ると言い伝えられており、多くの地域で大黒様の黒に因んで「黒豆なます」が食べられます。また、二股になった大根を「嫁ご大根」といい供える風習もあります。これは大黒様が餅をご馳走になって腹痛を起こした時に、村の女性から二股大根の片方をもらって食べた所治ったという言い伝えによるものです。大根を食べて腹痛が治ったことから、それ以来、餅には大根がつきものになったと伝えられています。