椿餅

椿餅は道明寺粉で作った生地で餡を包み、椿の葉2枚ではさんで作る餅で、柏餅や桜餅の元になった和菓子といわれています。ここでは椿の花に似せた椿餅を作りましょう。生地に使われる上新粉と白玉粉は、ともにでんぷん・たんぱく質が豊富に含まれ、胃腸を丈夫にする働きに優れています。食べ続けることで体力がつき、白玉粉は体を温める作用に優れています。

水無月(みなづき)

水無月とは、ういろうに小豆をのせた和菓子です。白いういろうは氷をイメージしており、氷が貴重品だった昔、氷の代わりに食べることで夏バテを予防し、夏を元気に乗り切れると言い伝えられてきました。白玉粉や上新粉に含まれる豊富な糖質やたんぱく質が消化器系全般を丈夫にして体力を強化し、小豆のビタミンB1が疲れや肩こりの予防に働きます。

酒まんじゅう

この日に作られる酒まんじゅうは、本来は米麹で作ります。米麹を使うことで冬場の餅の代わりにしたものですが、現在では酒かすや日本酒を利用して作られるのが一般的です。ここではやまのいもを加えて新陳代謝を高め、体力強化や免疫力を高める酒まんじゅうを作りましょう。しっかりした生地にしたい時は薄力粉の量を増やしてください。

あられ

固いものを食べて「歯固め」を行う行事の主役はお正月の鏡餅です。現在では6月まで鏡餅を残しておくことはめったにありませんが、古来、この日は歯ごたえのあるものを食べて丈夫な歯を作る風習がありました。もち米から作られる餅は胃腸をはじめ消化器系全般を丈夫にして、体力強化に働く食品です。かたくなった餅を油で揚げて塩を振るシンプルなおかき。しょうゆと砂糖で甘辛くしたり、青海苔や七味を振るなどバリエーションを楽しんでください。

ブリの梅カツオ焼き

ブリはビタミンB1、B2、D、Eなどのビタミン類を豊富に含み、脂質は不飽和脂肪酸のEPAやDHAです。ブリのビタミンB1は梅干しの有機酸と一緒に胃腸を整え疲労を回復し、DHAは健脳効果の高いカツオ節やごまと一緒に物忘れを防ぎ、記憶力向上に働きます。にんにくの芽含まれるカロテンは油で炒めると吸収率が上がり抗酸化力が高まります。

ブリと大根の柱煮

「ブリと大根の柱煮」は長野県松本地方で作られるお正月の煮物です。食材を家の柱の形に切り、家が代々栄えていくことを願って食されます。ブリは温帯性の魚で日本各地の沿岸に分布する回遊魚で、成長に合わせて名前が変わる出世魚です。ブリの良質なたんぱく質や脂質、野菜やしいたけのビタミン・ミネラル・食物繊維がコレステロールを低下させ、免疫力を高める食べ合わせになります。

タラの野菜甘酢あんかけ

タラ・にんじん・干ししいたけ・もやしを一緒に取ると、タラのビタミンAとにんじんのβ‐カロテン、干ししいたけのβ‐グルカン、もやしのビタミンCが細胞を酸化から守り、生活習慣病の予防に有効な食べ合わせになります。酢を加えると栄養成分の吸収が高まり、食欲が増進され、ヘルシーなダイエットメニューになります。

タラとほうれん草のグラタン

タラは良質なたんぱく質やカルシウムを豊富に含む白身魚です。牛乳やチーズと一緒に取ると、良質なたんぱく質が体力を強化し、カルシウムが骨や歯を強化して骨粗鬆症の予防に優れた食べ合わせになります。淡白な味のタラはコクのあるクリームとの相性がよく、一緒に調理するととてもおいしくなります。

カキのチャウダー

カキはアミノ酸バランスに優れたたんぱく質・グリコーゲン・亜鉛などの各種栄養素を豊富に含んでいる貝です。グリコーゲンはエネルギー不足時のスタミナ源となり、亜鉛は味覚障害や成長障害を予防し、免疫力強化に働きます。良質な牛乳のたんぱく質を加えると虚弱体質の改善に効果があり、脳の働きも高まります。ブロッコリーとじゃがいものビタミンCがカキの鉄分吸収を高めるため、貧血予防にも優れています。

カキと春菊のにんにく炒め

カキは良質なたんぱく質や鉄分などのミネラル類を豊富に含み、「海のミルク」と呼ばれている貝です。糖質のほとんどはうま味成分のグリコーゲンで、肝臓の機能アップに働きます。春菊のビタミンCがカキの鉄分の吸収を高めて貧血を予防し、タウリンの損失を防いで動脈硬化を予防します。油で炒めることで春菊のβ‐カロテンの吸収率が高まり、風邪の予防や美肌作りに効果を発揮します。にんにくは細かく刻むほど、薬効が有効に生きてきます。