毎月23日は「2と3=にゅうさん(乳酸)」の語呂合わせで、乳酸菌の日です。乳酸菌とは糖類を発酵して多量の乳酸を生成する細菌類の総称で、乳酸菌から作られるものは、チーズ・ヨーグルト・発酵バター・味噌・しょうゆ・漬け物など数多くあります。特にヨーグルトは19世紀末、ロシアのイリヤ・メチ二コフがヨーグルトを多食するブルガリアに高齢者が多いと発表した事から、長寿食として世界中に広まりました。事実、長寿村には腸内に善玉菌である乳酸菌を多く持ったお年よりの多いことが知られています。乳酸菌は腸内の腐敗を抑え、整腸作用があるため便秘や下痢の予防に有効な食品です。
ヨーグルトは原料の牛乳が持つ栄養成分をそっくり持ち、さらに乳酸菌によってたんぱく質や脂肪が分解されているため、牛乳よりも消化吸収に優れているという利点を持っています。粒マスタード・カレー粉・ブロッコリーと食べ合わせると抗酸化力が高まり、抗がん作用が期待できます。エビ特有の甘みは遊離アミノ酸のグリシンやベタインで、血中コレステロールを低下させる働きを持っています。
はちみつに含有されるイソマルトオリゴ糖は、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整え、便秘や下痢を予防する働きを持っています。りんごのペクチンとヨーグルトの乳酸菌を一緒に取ることで、腸内の善玉菌ビフィズス菌が増え、発がん物質を失活させる働きが高まります。レーズンを加えて老化防止を高めます。
ザジキはヨーグルトときゅうりで作るギリシャ料理で、もっともポピュラーなディップソースです。ヨーグルトのビフィズス菌は常食することで便秘や下痢に有効に働き、体の免疫機能を高める働きにも優れています。きゅうりの水分は絞らずにふき取ると、シャキシャキ感が楽しめます。パンに付けたり、肉・魚・野菜料理の付け合わせにもおススメです。
ヨーグルト・パイナップル・小豆・バナナは、食物繊維たっぷりの便秘解消効果の高い食べ合わせです。ヨーグルトは乳酸菌によってたんぱく質や脂質が分解されているため、牛乳よりも消化吸収に優れ、ビフィズス菌が腸内の腐敗菌の増殖を抑えます。パイナップルのマンガンがヨーグルトのカルシウム吸収を高めて骨の強化に働きます。
良質なたんぱく質を持つ消化のよい鶏肉を、カレー粉とヨーグルトに漬け込みグリルで香ばしく焼いたタンドリーチキンは、インド生まれの料理です。ヨーグルトの乳酸菌が肉の筋繊維をほぐすため肉がやわらかくなります。ヨーグルトとカレー粉の防腐作用が鶏肉の劣化を防ぎ、しょうがとにんにくをプラスすることで抗酸化力がさらに高まります。細胞の酸化が予防され、老化防止が期待できる一品です。
鶏肉はアミノ酸組成に優れたたんぱく質を豊富に含み、淡泊で消化に優れた肉です。ビタミンAは牛肉や豚肉よりも多く含まれ、脂質は不飽和脂肪酸のためコレステロール低下に働きます。ヨーグルト・鶏肉・たまねぎを一緒に取ると、体力や免疫力が強化され、コレステロールが低下して動脈硬化の予防に優れた食べ合わせになります。カレー粉とサフランライスの高い抗酸化力が細胞の酸化予防に働き、免疫力がさらに強化されます。サフランは女性の生理系に効果を発揮するハーブで、パエリャなどに欠かせないスパイスとして有名です。
抗酸化成分を豊富に含んでいるはと麦は、アレルギーによる炎症を抑えて症状を緩和する働きを持っています。ヨーグルトに含まれる乳酸菌には免疫バランスを改善する働きがあり、一緒に取ることで花粉症の症状緩和が期待できる食べ合わせになります。エビをプラスすることで、体が温められ、より一層の花粉症軽減が期待できます。