ひっつみ汁

ひっつみ汁

鶏肉と野菜をたっぷり入れて作るひっつみ汁は、栄養バランスに優れた健康メニューです。ひっつみタネの小麦粉の主成分である糖質は、たんぱく質・カルシウム・鉄を米よりも多く含んでいます。小麦粉には気力を増す働きがあるため、常食すると胃腸が丈夫になり、豊富な食物繊維が便秘を解消し、血中コレステロール低下に働くため、糖尿病の予防食としても有効です。

れんこん団子の辛子酢じょうゆ

れんこん団子の辛子酢じょうゆ

れんこんは食物繊維を豊富に含んでいる根菜です。食物繊維は便通を整えると同時に悪玉コレステロールの生成を抑える働きを持っています。れんこんには胃腸の働きを高める作用もあり、加熱するとその働きはより一層高まります。銀杏と白玉粉の糖質が体力強化に働き、酢を一緒に取ることで栄養成分の吸収が高まります。

昆布と豚肉の煮物

昆布と豚肉の煮物

昆布はヨウ素(ヨード)を豊富に含んでいる海藻です。ヨウ素は甲状腺ホルモンの生成に不可欠なミネラルで、血中コレステロールを下げる働きがあるため、動脈硬化の予防に有効に働きます。豚肉と一緒に取ると、ヨウ素の吸収率が上がり、より一層の効果が期待できます。白滝の食物繊維をプラスして腸内環境を整え、便秘を予防します。

けんちん汁(女の神ごと)

けんちん汁(女の神ごと)

11月15日は油気のあるものを食べ、これからやって来る本格的な冬の寒さに備えるために、体の中から温まる具だくさんのけんちん汁を作ります。収穫の終わった時期であり、畑で取れた野菜を豊富に入れて作ります。豆腐をたっぷりの油で炒めることで良質な脂質を、野菜類でビタミン・ミネラル・食物繊維を取り、疲れた体に栄養を補給します。保存しておいた山菜類を加えると、食物繊維やミネラルをより一層豊富に取り入れることができます。11月15日に行われていた「油祝い」は、寒い冬を乗り切る先人たちの知恵から生まれた行事です。

イワシの梅煮

イワシの梅煮

イワシを梅干しやしょうがと一緒に煮付ける梅煮は、イワシ特有の臭みを消すと同時に、梅干しのクエン酸やしょうがの辛み成分ショウガオールが、イワシに含まれる不飽和脂肪酸の酸化防止に働きます。そのため、良質の脂質が有効に取り入れられ、血液の流れがよくなり、脳の働きを高めて老化防止に効果を発揮します。イワシの下に経木を敷いて煮ると、イワシが鍋に付くのを防ぐことができます。

くるみ味噌

くるみ味噌

くるみは良質な脂質・たんぱく質・ビタミンなどを含んでいるため、昔から体力増強や若返り食品として利用されてきた種実です。脂質含有量は種実の中ではトップクラス。脂質は良質な不飽和脂肪酸のリノール酸のため、血管壁にこびりついたコレステロールを取り除く働きに優れています。味噌に含まれるレシチンの働きが加わることで、脳の働きが活性化され、健脳効果が高まります。

なすとピーマンの味噌炒め煮

なすとピーマンの味噌炒め煮

なすとピーマンは、なすのナスニンやフラボノイド、ピーマンの葉緑素と食物繊維の働きなどで、コレステロール値を低下させる食べ合わせになります。また、毛細血管を強化する働きにも優れており、動脈硬化や高血圧の予防に有効です。味噌を加えることで動脈硬化予防がさらに高まり、ごま油を使うことで血中コレステロールを抑える働きがさらに高まります。

5色卯の花

5色卯の花

おからは豆乳を搾り取った残りの成分で、大豆の栄養素を持った食材です。良質なたんぱく質を含み、鉄分は豆腐よりも多く、食物繊維は何と約3倍、カルシウムやカリウムも豊富に含んでいます。食物繊維は水溶性と不溶性がバランスよく含まれているため、腸内の老廃物を排出して腸をキレイにする働きに優れています。食物繊維が豊富なヒジキ、小豆、とうもろこし、青ねぎと一緒に取ることで、血中コレステロールを絡め取って体外に排出し、血糖値の急上昇を抑えて糖尿病の予防にも有効に働く食べ合わせになります。

たまねぎとサーモンのマリネ

たまねぎとサーモンのマリネ

たまねぎ特有の特殊成分は、切った時に涙を出させる刺激成分の硫化アリル類です。ビタミンB1の吸収を高めて新陳代謝を活発にし、血小板凝集を抑制して血流をよくする働きに優れています。サーモンに含まれるEPA(イコサペンタエン酸)も血小板凝集を抑えて血液をかたまりにくくする働きを持っているので、たまねぎとサーモンで作るマリネは血液をサラサラにする食べ合わせです。オリーブ油のオレイン酸が血中のLDL(悪玉コレステロール)を低下させて、血流の流れを高め、酢のクエン酸が血管のしなやかさ維持に働きます。

タコ・ドライいちじく・みょうがの和え物

タコ・ドライいちじく・みょうがの和え物

タコに含まれるイノシン酸には、血液の循環をよくして血を補う働きがあります。そのため、いちじくやみょうがと一緒に取ると、血液の停滞が取り除かれ、痔の症状改善に働く食べ合わせになります。みょうがには血液の流れをよくする働きがあり、いちじくに豊富に含まれる食物繊維のペクチンが腸の働きを促すため、便通が整えられて便秘や痔に効果的に働きます。